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たまゆらデザイン日記

2005年 12月 01日 ( 1 )




130 雪の文様

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12月を迎えたので、ちょっとだけ衣替え。
ついでに雪の文様にまつわる話。d0009581_516314.jpg


小袖や狂言の装束、蒔絵や印篭に至るまで、日本の伝統工芸と呼ばれるものでは、さまざまな雪の結晶をデザイン化した文様を見ることができます。
それらは江戸時代につくられたものです。
ということは、この時代の人々はすでに雪の結晶を知っていたということです。
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天保6年(1836年)雪国の民俗学『北越雪譜』が刊行されました。現在、岩波文庫などで見ることができる本書でも、冒頭でいくつかの雪の結晶のスケッチが紹介されています。
そして、さらに遡った天保3年(1832年)、『雪華図説(せっかずせつ)』という記録本を刊行した殿様がいました。
大名の公務をぬって結晶を観察をすること20年余。雪が降ると外へ飛び出し、黒漆器にうけた雪を、顕微鏡で検視しては結晶をスケッチ。掲載された結晶図は総計183種。
殿様の名は、下総国古河(しもうさ・こが/現在の茨城)藩主・土井利位(どいとしつら)。d0009581_517194.jpg正・続2編から成り、写生した結晶図をはじめ、結晶のできかた、雪の効用などが記されているという本書は、日本初の雪の自然科学書と言われているそうです。

下総とは千葉県北部と茨城県の南西部にあたります。現代のこの地域は観察ができるほど雪は降らないと思います。おそらく現在よりも寒かったのでしょうね。

ちなみに日本に顕微鏡が伝来したのは1765年頃 (明和2年)。数台の顕微鏡持参したシーボルトは1823 年(文政5年)に訪日。

『雪華図説』の刊行によって、またたくまに江戸人に文様化された雪の結晶。
その六角形の神秘的な美しさに惹かれるのは、今も昔も変わりませんよね。
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by tsukinoha | 2005-12-01 05:36 | 日本の伝統文化

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