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たまゆらデザイン日記

2005年 04月 24日 ( 1 )




015 義経千本桜

歌舞伎は傾く(かぶく)という動詞が転じ、後世あて字としたもの。
戦乱の世がおさまり、社会が秩序を取り戻しつつあった室町時代の京都に、能、狂言、茶、花、などの芸能は確立されていきますが、そんな正統的領域のものに対して異端の存在であるとされたものを「かぶく」と表現しました。
出雲の国の巫女、阿国(おくに)の男装の風流踊りを「かぶき踊り」と称されたのが歌舞伎のルーツとされています。その人気を引き継いだのが遊女歌舞伎。しかし人気遊女をめぐってのトラブルが武家にまで及んだのに、徳川幕府が女人禁制を発し歌舞伎役者は男性と決められました。歌舞伎というのはもともとは大衆に娯楽を提供する目的で発達した演劇だったのです。

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『義経千本桜』(よしつねせんぼんざくら)は、その名の通り、義経と静御前の別離の哀しみを脚色したもので、初演は1748年5月。
ここでの舞台の主人公は義経というよりも、忠臣の佐藤忠信(さとうただのぶ)。
静の同行を許さない義経が、自分の形見にと静に“初音の鼓”を渡し旅立ちます。母の病気で出羽国から戻ったばかりという忠信に静の守護を命じて。やがて義経が吉野の山中にかくまわれているという消息を聞いた静は、いてもたってもいられずに忠信を供に一路吉野へ。そこには一目千本と言われる吉野山の桜が咲き誇っていた…。
一方の義経のもとに、静の護衛をしているはずの忠信が姿を現す。いや、護衛など頼まれた記憶はないと言う。実は静のお供をしている忠信は狐の化身。鼓になってしまった母を恋い慕って忠信に化けて追ってきたのだった。すべての理由を知って鼓を狐に与えることにした義経のもとに、夜打ちの企てがあることを知った狐忠信は、神通力で悪僧どもをこらしめた後に、いずこともなく飛び去っていく。(ここで、宙乗りがあるというわけです)

以上がかなり大雑把なあらすじですが、「実は、かくかくしかじか…」事細かい設定がされていて、ひとつの物語が幾重にも交錯しています。それを決まり手で演じていくのですから、観る側の知識や教養もあらかじめあったという訳ですね。江戸の娯楽あなどりがたし。



by tsukinoha | 2005-04-24 07:24 | 日本の伝統文化

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