328 音楽の森へ
聴きたかった音楽まとめ借り・・・図書館で6枚(貸し出し限度)のCDを借りました。先週末のこと。今回はクラシックオンリー。レビューというより余談ばかりの記録です。
●モーツァルト2台と4手のためのピアノソナタ
ニ長調K.448(375a)/ハ長調K.521/ヘ長調K.497
エリック・ル・サージュ(ピアノ)フランク・ブラレイ(ピアノ)
小学生のときはじめて読んだ伝記がモーツァルト。理由は単純。オジサン顔の表紙が並ぶ伝記物の中、いちばん若くて(そりゃ〜短命だから)カッコイイと思って選択したのだ。10数年後、映画「アマデウス」によって、カッコイイイメージがガタガタと崩れ落ちたのは言うまでもなく・・・。
演奏者のル・サージュとブラレイはフランスを代表する60年代生まれの若手ピアニスト。朝一にこのCDかけていたら「せかされるようだからやめてくれ」とダンナに言われ・・・朝目覚めの時と就寝時には不向きです(笑)。早弾きですから。ニ長調 K.448(375a)第一楽章は「のだめカンタービレ」の作中、のだめと千秋が最初に連弾するピアノソナタ。
●ヴェートーベン ヴァイオリン・ソナタ
第5番「春」/ヴァイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」
ヘンリック・シェリング(ヴァイオリン)イングリット・ヘブラー(ピアノ)
「春」「クロイツェル」どちらもヴァイオリン・ソナタの定番。第9番「クロイツェル」は友人であるバイオリン奏者クロイツェルに献呈した曲。クロイツェルつながりの余談を・・・ピアニストであり指揮者であったレオニード・クロイツァー(1884年サンプト・ペテルブルク生まれ〜1953年没のドイツ系ユダヤ人/妻は日本人)の了承を得て名付けられた「クロイツェル」という国産ピアノメーカーは量産しないピアノ作りに徹底している。家の中古の「クロイツェル」は素敵な音色で私の下手なピアノもやさしくフォロー。「のだめカンタービレ」にも出てくる第5番「春」は“お花畑”を連想するには十分なきらきらした曲だが、ヴェートーベン本人がつけた名ではなく後年、愛称として呼ばれるようになったそう。
●小山実稚恵 アンコール
テレビ番組で観た小山実稚恵さんの「ラ・カンパネラ」。鍵盤の上をすべるように走る手技の超絶技巧。なのに優雅な演奏。すごい・・・。1982年チャイコフスキー・コンクール第3位、1985年ショパン・コンクール第4位と二大国際コンクールに初めて入賞した日本人。ショパン「ノクターン第2番」リスト「愛の夢第3番」など名曲のいいとこどりベスト盤風な1枚。
●シューマン ピアノ協奏曲イ短調作品54/グリーグ ピアノ協奏曲イ短調作品16
クリスティアン・ツィマーマン(ピアノ)/ベルリンフィルハーモニー管弦楽団/指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
グリーグのピアノ協奏曲は子どもの頃TVの「名曲アルバム」で幾度となく聴く機会が。北欧の自然の映像とともに流れる音楽が好きで、はるか北の地に憧れを抱く・・・。なんか久し振りに聴いて・・・宇宙戦艦ヤマト完結編の「シンフォニー オブ アクエリアス」(by羽田健太郎)を思い出すようなメロディラインだと思った(逆だって)。
●禁じられた遊び/ギター名曲集
ペペ・ロメロ(ギター)
ピアノはもちろん好きですがギターの音色も大好きだ〜。「アルハンブラの思い出」や「アランフェス協奏曲」スペインが好きな理由はギター曲が好きだからというのもあるかも・・・。スペイン出身のペペ・ロメオは「世界一のギタリスト」という呼び声も高い。しかしギターの音色というのはどうして郷愁を誘うのでしょうか。
●武満徹 ノヴェンバ−・ステップス
指揮:小澤征爾/サイトウ・キネン・オーケストラ
ちゃんと通しで聴いたことがなかったので。
11の段(段=日本の伝統音楽のひとつのまとまった単位=ステップス)から出来ていることと、初演が11月だったのとで、「ノヴェンバ−・ステップス」と名付けられたと言われる。1967年、ニューヨークフィルのリハーサル、尺八と琵琶が音を出すとクスクスと笑い声・・・当時の屈辱感を懐かしむように噛み締める尺八奏者の横山さんの話が聞けたのは先月の「知るを楽しむ」で。同番組のVTRで、武満さんの声が田村正和!?だという発見をした。ついでにジャケットの武満さんは宇宙人みたい。
それはおいといて・・・聴き慣れた西洋音楽(ここではクラシック音楽)を耳にした後、「ノヴェンバ−・ステップス」を聴くと衝撃的。水のようなオケの波を分け入るように尺八と琵琶の風が吹き抜ける。音を構築してハーモニーを作るのではない、音はもともと深遠にあってそれを取り出している・・・と常々語っていた武満さんの言葉がよく実感できる楽曲。すごい方だったんだなと改めて実感。
●モーツァルト2台と4手のためのピアノソナタ
ニ長調K.448(375a)/ハ長調K.521/ヘ長調K.497
エリック・ル・サージュ(ピアノ)フランク・ブラレイ(ピアノ)
小学生のときはじめて読んだ伝記がモーツァルト。理由は単純。オジサン顔の表紙が並ぶ伝記物の中、いちばん若くて(そりゃ〜短命だから)カッコイイと思って選択したのだ。10数年後、映画「アマデウス」によって、カッコイイイメージがガタガタと崩れ落ちたのは言うまでもなく・・・。
演奏者のル・サージュとブラレイはフランスを代表する60年代生まれの若手ピアニスト。朝一にこのCDかけていたら「せかされるようだからやめてくれ」とダンナに言われ・・・朝目覚めの時と就寝時には不向きです(笑)。早弾きですから。ニ長調 K.448(375a)第一楽章は「のだめカンタービレ」の作中、のだめと千秋が最初に連弾するピアノソナタ。
●ヴェートーベン ヴァイオリン・ソナタ
第5番「春」/ヴァイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」
ヘンリック・シェリング(ヴァイオリン)イングリット・ヘブラー(ピアノ)
「春」「クロイツェル」どちらもヴァイオリン・ソナタの定番。第9番「クロイツェル」は友人であるバイオリン奏者クロイツェルに献呈した曲。クロイツェルつながりの余談を・・・ピアニストであり指揮者であったレオニード・クロイツァー(1884年サンプト・ペテルブルク生まれ〜1953年没のドイツ系ユダヤ人/妻は日本人)の了承を得て名付けられた「クロイツェル」という国産ピアノメーカーは量産しないピアノ作りに徹底している。家の中古の「クロイツェル」は素敵な音色で私の下手なピアノもやさしくフォロー。「のだめカンタービレ」にも出てくる第5番「春」は“お花畑”を連想するには十分なきらきらした曲だが、ヴェートーベン本人がつけた名ではなく後年、愛称として呼ばれるようになったそう。
●小山実稚恵 アンコール
テレビ番組で観た小山実稚恵さんの「ラ・カンパネラ」。鍵盤の上をすべるように走る手技の超絶技巧。なのに優雅な演奏。すごい・・・。1982年チャイコフスキー・コンクール第3位、1985年ショパン・コンクール第4位と二大国際コンクールに初めて入賞した日本人。ショパン「ノクターン第2番」リスト「愛の夢第3番」など名曲のいいとこどりベスト盤風な1枚。
●シューマン ピアノ協奏曲イ短調作品54/グリーグ ピアノ協奏曲イ短調作品16
クリスティアン・ツィマーマン(ピアノ)/ベルリンフィルハーモニー管弦楽団/指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
グリーグのピアノ協奏曲は子どもの頃TVの「名曲アルバム」で幾度となく聴く機会が。北欧の自然の映像とともに流れる音楽が好きで、はるか北の地に憧れを抱く・・・。なんか久し振りに聴いて・・・宇宙戦艦ヤマト完結編の「シンフォニー オブ アクエリアス」(by羽田健太郎)を思い出すようなメロディラインだと思った(逆だって)。
●禁じられた遊び/ギター名曲集
ペペ・ロメロ(ギター)
ピアノはもちろん好きですがギターの音色も大好きだ〜。「アルハンブラの思い出」や「アランフェス協奏曲」スペインが好きな理由はギター曲が好きだからというのもあるかも・・・。スペイン出身のペペ・ロメオは「世界一のギタリスト」という呼び声も高い。しかしギターの音色というのはどうして郷愁を誘うのでしょうか。
●武満徹 ノヴェンバ−・ステップス
指揮:小澤征爾/サイトウ・キネン・オーケストラ
ちゃんと通しで聴いたことがなかったので。
11の段(段=日本の伝統音楽のひとつのまとまった単位=ステップス)から出来ていることと、初演が11月だったのとで、「ノヴェンバ−・ステップス」と名付けられたと言われる。1967年、ニューヨークフィルのリハーサル、尺八と琵琶が音を出すとクスクスと笑い声・・・当時の屈辱感を懐かしむように噛み締める尺八奏者の横山さんの話が聞けたのは先月の「知るを楽しむ」で。同番組のVTRで、武満さんの声が田村正和!?だという発見をした。ついでにジャケットの武満さんは宇宙人みたい。
それはおいといて・・・聴き慣れた西洋音楽(ここではクラシック音楽)を耳にした後、「ノヴェンバ−・ステップス」を聴くと衝撃的。水のようなオケの波を分け入るように尺八と琵琶の風が吹き抜ける。音を構築してハーモニーを作るのではない、音はもともと深遠にあってそれを取り出している・・・と常々語っていた武満さんの言葉がよく実感できる楽曲。すごい方だったんだなと改めて実感。
by tsukinoha
| 2007-04-14 05:59
| 音楽
S | M | T | W | T | F | S |
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
31 |
最新のトラックバック
以前の記事
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2012年 05月
2012年 03月
2012年 01月
2011年 09月
2011年 01月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
2013年 09月
2013年 08月
2012年 05月
2012年 03月
2012年 01月
2011年 09月
2011年 01月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
お知らせ
記事と関連のないコメントやトラックバックは予告なく削除させていただく場合があります。予めご了承ください。