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たまゆらデザイン日記

295 ジャパノロジー〜のつづき

たまたま新聞欄で発見して知ったジャパノロジーという番組。伝統文化から最新のトレンドまで幅広い分野を世界に向けて発信する番組だそうです。司会はピーター・バラカンと菊地真美。日本語と英語のニカ国語放送ですが、実際のトークは英語。「若冲と江戸絵画」のテーマではスタジオにプライス夫妻を迎えてのトークが中心でした。話はこれまで放送されてきたものとほぼ重複する内容でした。「新日曜美術館」でも流れたプライス邸のVTRを交えておよそ30分程度。
プライス展は東京に続いて京都の展覧会を終えたところです。東京展のはじまった頃に出かけた者としてはなんだかもうすっかり過去の出来事になってしまいましたが、来年は九州、名古屋に巡回。

貴重だったのはこれまでに聞くことのなかった悦子夫人のお話です。
「50〜60年前は普通の家に床の間があって、季節ごとに調度品を変えていたりしたものですが・・・私はそれらを“美術品”とは思っていませんでした」・・・それらは特別なものではなく、生活に身近なものであったことが伺えます。そう言った感覚を現代では「贅沢」と呼んだりしています。

プライスさんのコレクションは主に戦後まもない日本で収集されていったわけですが、身の回りのことでせいいっぱいの暮らしをしてきた時代の様子も伺え、手放した我々(日本人)のことを単に責めることはできないと感じました。また、江戸絵画はプライスさんに救われたのだと改めて思いました。

この「若冲と江戸絵画」の放送は来年1月1日再放送するようです。



by tsukinoha | 2006-12-27 05:50 | シネマ&TV

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