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たまゆらデザイン日記

267 広重 二大街道浮世絵展

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えー、前の記事で東海道という前置きをいたしましたが、千葉市美術館で「広重 二大街道浮世絵展」が10/9まで開催中です。二大街道とは東海道、木曾街道です。
広重の東海道といえば、私などはやっぱりお茶づけです。いつも「庄野」の雨の風景のカードばかりが当たって不満だったのを思い出します。
現在は東海道本線沿い(我が家からほど近い馬込の高架橋を走る東海道新幹線に、第一京浜を走る箱根駅伝)に居住していることもあり、今や東海道は第二の故郷の道でしょうか!?ちなみに第一の故郷の道は水戸街道です。第三が奥州街道〜?

千葉までは品川から総武線の快速が直通なので行こうと思えばすぐ行けますが、やはり遠い・・・。余談になりますが、千葉へは県内の実家にいたときも遠いイメージでした。常磐線と総武線は私にとってはまったく別ものです。「(試合で)千葉に行ってくる!」って言うと、遠征に行く感じでした(笑)。

近年行方がわかった唯一現存する旅行絵日記「甲州日記写生帳」が、110年振りに里帰りというニュースをたまたま観ていて、これは行かねば!と思っていました。実物は手のひらサイズの小ささ。スケッチ手帳ですからね・・・でも、ささ〜っと描かれた筆さばきが見事!

街道絵というと「東海道五十三次」の方が一般には知られていると思いますが、初摺の全作品揃っての展覧は殆どなかったという「木曾街道六十九次」も見所です。初摺とは、木版が作られて、最初に摺られたものを言いますが、この時点の配色等は、絵師の指定に忠実なのだそうです。

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同美術館で2003年に開催の「ホノルル美術館蔵浮世絵風景画名品展」の図録表紙絵がこの「宮ノ越」でした(画像右/今回の図録より)。この時の展覧会を訪れた時は、ちょうどボランティアの方のギャラリートークの時間だったので、説明を聞きながら一緒に見て回りました。かなり緊張されつつも、熱心に話をしてくださった案内の年輩の男性は、この日がギャラリートークのデビューの日だとおっしゃつていました。最後は拍手喝采。そんな心温まる千葉市美術館がますます好きになりました。

同時展示に「江戸近郊八景」「近江八景」がありますが、次は「富士三十六景」をぜひ見てみたいものです。北斎の「冨嶽三十六景」ではありません。広重の「富士三十六景」です。
一枚一枚に解説の入った図録が丁寧で良くできています。行った事のない土地に浮世絵版画を見て思いを馳せていた、江戸人のごとく、遠くを見つめてしまいます。

追記
下記の地域に巡回するそうです。
佐川美術館(滋賀)2007年 4/21〜5/27
郡山市立美術館(福島)2007年 9/15〜10/21



by tsukinoha | 2006-10-03 22:23 | 展覧会

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