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たまゆらデザイン日記

016  音楽レヴュー事始め

このブログのフォーマットには、ライフログという名のamazonへのリンク設定があります。(左側の画像ですね)
クレジットも表記もしないで、唐突にCDジャケットのみにしたのは、天地のスペースをあまり長くしたくなかったということもありますが、これにはあるようでない意図がありまして、無言のブログにBGMがかかっているつもり、なのでした。
その変わりと言っては何ですが、定期的にCDのレヴューを試みたいと思います。
ちなみに筆者のかなり偏った好みとなります。

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処女航海 ハービー・ハンコック 1965年(ブルーノート)

1.処女航海
2.ジ・アイ・オブ・ザ・ハリケーン
3.リトル・ワン
4.サヴァイヴァル・オブ・ザ・フィッテスト
5.ドルフィン・ダンス

60年代に入った頃のジャズは、マイルス・デイビスを始めとしたミュージシャンたちが、ロックなどの新たなサウンドのエッセンスを取り入れ、それまでのジャズのスタイルから新たな可能性を開拓していった、そんな時代だった。
その渦中にして最大の傑作を生み出したのがハンコックの『処女航海』だと言われる。現在でも60年代モダン・ジャズの最高傑作の筆頭として上げられることが多い。
私がこの曲を知ったのは、小学生のとき。
ジャズファンだったからではなく、当時習っていたエレクトーンの楽譜集に載っていたのだ。しかし、この単調なメロディーと変ったリズムに馴染めなくて、当然、ロックやポップスのノリのいい8ビートや、ムーディーなボサノバの方が好きだった。
実は、原曲を初めて聴いたのは大人になってからで、子供の頃イメージしていたものと随分違った曲に聞こえた。それもそのはずで、大抵の譜面はエレクトーン用にかなりアレンジされていたのだ。しかし、この曲の抑揚を押さえた渋いトランペットと、ゆったりとしたリズムのなかの緊張感の魅力がわかるのは、やはり大人になってからでないと、と思う。このアルバムのなかの曲は海にちなんだ楽曲になっている。
余談になるが当時のエレクトーンの譜面にどのような曲があったかというと、ビートルズ、ビージーズ、ママス&パパス、アントニオ・カルロス・ジョビン、ユーミン、八神純子、なんとNSPまであった。(きっとヤマハ系のミュージシャンだったからだろう)
子供心にも、自分に音楽の才能があるという風には到底思えなかった私にとってのエレクトーンは、クラシック以外のさまざまなジャンルの楽曲との最初の出会いの扉だったのかもしれない。



by tsukinoha | 2005-04-26 05:54 | 音楽

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