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たまゆらデザイン日記

194 フジタさん、いってらっしゃい。留守は我らが!

藤田嗣治生誕120年。
国立近代美術館の大盛況で大混雑の展覧会へは、たぶん行けない(行かない)だろうな〜と思いながら、2週に渡るテレビ東京系「美の巨人たち」に続いて、4月の3週目のNHK教育「新日曜美術館」で藤田嗣治の足跡を辿りました。
ところでその先日の「新日曜美術館」で、藤田嗣治の作品として『秋田の行事』が取り上げられているのに驚きました。

と、言うのも・・
人影まばらな秋田の美術館の大展示室で観た圧巻の大作!あれは藤田嗣治だったんだ!
・・というわけで5年前に秋田県平野政吉美術館を訪れていたことを思い出しました。

藤田嗣治と言えばエコールドパリのイメージだったので、土着的な民俗画の『秋田の行事』の絵と完全に分離していたのです。

故平野政吉氏が過去57年間独力で蒐集した美術品の中から601点を寄付し、出来た財団法人平野政吉美術館。昭和42年(1967年)に開館公開。藤田嗣治氏のコレクションは日本一。カンバス張りの壁画『秋田の行事』昭和12年(1937年)は、その大きさ(高さ3m65cm・巾20m50cm)。
当時の秋田を描き尽くした作品は、日本の(秋田の)民俗学を知るうえでも大変貴重な絵画ではないかと思います。

その平野政吉美術館(『秋田の行事』は美術館内風景/大展示室の画像で観ることができます)では、
   近代の洋画と版画 フジタさん、いってらっしゃい。留守は我らが!
というタイトルの展覧会をやっています。
3月25日〜10月22日まで3期に渡っての長い期間なので、もしかすると帰郷の折、観に行ける機会が訪れるかもしれません。
そうしたら、再び嗣治の『秋田の行事』と対峙してみたいものです。

平野政吉美術館は、JR秋田駅から徒歩で行ける距離です。江戸時代の秋田蘭画などの展示も観られます。まあ、絵だけをわざわざ観に行くには秋田は遠いですね・・。
そう言いつつ、つくづく秋田は不思議なところだな〜と思います。

そんなことを思っていると、郵便が届いたとの秋田のお義母さんからの電話。
「こっぢは桜はまんだだよ〜」
春の訪れもゆ〜っくりのようです。



by tsukinoha | 2006-04-21 22:28 | 展覧会

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