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たまゆらデザイン日記

100 チック・コリア&ゲイリー・バートン・イン・コンサート

100 チック・コリア&ゲイリー・バートン・イン・コンサート_d0009581_542050.jpgチック・コリア&ゲイリー・バートン・イン・コンサート
1979年10月28日 スイス、チューリッヒ ECM






1 セニョール・マウス
2 バド・パウエル
3 クリスタル・サイレンス
4 トウィーク
5 フォーリング・グレイス
6 ミラー、ミラー
7 ソング・トゥ・ゲイル
8 エンドレス・トラブル、エンドレス・プレジャー

その数50は下らないチック・コリアの作品。
還暦を過ぎ、尋常でないその活動に、ただ驚くばかりであるが、なかでも本作はチック・マイベスト5に確実に入る、おすすめの名品である。(気分によってはベスト1かも)
チック・コリアのピアノとゲイリー・バートンのヴァイブラホン、ふたつの鍵盤楽器の溢れ出すハーモニーとリズムの競演。「ピアノはチューニングされたドラムだ」。先日TVで聞いたチックの言葉がよ〜くわかる演奏である。(ブログ記事087参照)
1曲目「セニョール・マウス」からして衝撃的。この演奏について的確な表記をされている1980年発売当時のレコードの解説から引用させていただく。
ジャズを聴く時は「スイングしたり、すばらしいバラードプレイに思わずため息をついたり」しながら聴いてているが、極度に音楽性が高く、あるいはアーティストが極めて多情多感でありながらそれを理性でコントロールしつつ、より高度な美の世界を創造しようとしているようなソロやアンサンブルに出会うと、その一音一音をも聞き逃すまいと身じろぎもできなくなる……つまり“動けなく”なってしまうのだ。このアルバムの「セニョール・マウス」はまさにそんな演奏だ。

数多くとは言えないけれど、CDで、ライヴで、いくつかのミュージシャンの演奏を聴いてきた私も、後にも先にもこんな身じろぎできないスリリングな演奏を聴いたことない。まさに“動けなく”なる演奏なのだ。



ヨーロッパ、ジャズ・フュージョンのECMはドイツのレーベル。音楽もさることながら、ジャケットデザインも独特の上質のセンスが漂う。雑誌『GEO』(ゲオ)に通ずるものがある、写真などのビジュアルへのこだわりと、エディトリアルのグリットの法則が誕生する土壌らしい、構築型のデザインの流れを醸し出している。



by tsukinoha | 2005-10-03 05:49 | 音楽

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