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たまゆらデザイン日記

093 FLY ME TO THE MOON

月に関する名句は多いと思いますが、現代歌で思いつくものをいくつか。

まず、ボサノバのスタンダード「FLY ME TO THE MOON」。
私を月へ飛ばして星たちの間であそばせて
木星や火星の春がどんな風になっているか私に見せて
あなたは私のあこがれのすべて
変わらずに愛してほしい
つまり私はあなたを愛しているということ
大雑把に要約するとこんな歌です。

「MOON RIVER」も好きな歌です。
オードリー・ヘップバーンが『ティファニーで朝食を』のなかで歌うシーンが印象的です。ところがこのムーン・リバーを月の川と直訳してみても何のことかわからない。どうも、ムーン・リバーとは、河の流れに彷徨うような漂流者である私だけれど、いつか流れの向こうに辿り着いてみせるわ、といったようなことを感覚的に歌ったもののようなのです。いつもは着飾って出かけて行く主人公ホリーが、普段着のパンツスタイルのまま、アパートの窓枠に腰かけてギターを抱えて歌う…ホリーそのものの心境を歌っています。

月を眺めて心を写す姿というのは、洋の東西を問わず共通しているのでしょうね。



さて、以下は一NSPファンの余談。
まず、「FLY ME TO THE MOON」のMEをとるとNSPの「FLY TO THE MOON」になります。
きっと天野さんが「FLY ME TO THE MOON」に触発されて作ったに違いないと、勝手に思い込んでいたのですが、とは言ってもその内容は、彼女を置いて他の女性と逃避行する男の心模様を歌ったような、初期NSPではちょっと想像できないような歌詞です。
もうひとつ。NSPに「名前のない猫」という歌があります。天野さん、昔ラジオか何かで、「名前のない馬」という映画があったんですよ…と、おっしゃっていたのを記憶していますが、『ティファニーで朝食を』ではれっきとした「名前のない猫」が登場します。シングルB面の地味な歌だったから?か、楽譜集には「名前のない猫」は載っていませんでした。



by tsukinoha | 2005-09-19 07:31 | 音楽

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