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たまゆらデザイン日記

087 音楽の風景

単発の製版入稿の対応と、定期ものの通信が重なって、要望、変更、即、即、対応。
じっくりと取り組む製作ものとは縁遠いな…と思いつつ、でもこれはこれで必要とされているモノだから…と自らをたしなめます。
夕べの寝るまえのひととき、ジャズを流しながら、
娘はマイブームのお手紙書きに興じていました。
となりで私は、五木寛之の『さらばモスクワ愚連隊』を。ウン十年振りの再読。
あぁ、この小説、ジャズが関係しているではないですか。
  基本ができているから即興演奏が「デキる」。
  私といえば即興と言うより即席。この距離は大きいな…
頭のなかでまったく違ったことがぐるぐる回っています。

「チック・コリアやるよ」と教えられて観たのは、テレビ東京のほんの3分ほどの音楽のドキュメント番組「音遊人(みゅーじん)」。
数カ月前の来日時に収録された、音楽学校でのワークショップの様子でした。
番組ではチックの秘伝中の秘伝を披露。
ピアノの鍵盤をチューニングされたドラムに見立てるというイメージトレーニング。指1本1本はドラムのスティック。その発想と、ピアノはリズムが重要であることの兼ねてからの発言が合致して、目からうろこでした。
「目標を持つこと。自分のレベルを見極めること」
「その曲の持つフィーリングやテンポを大切に」
「どんな小さな小節の1音もあいまいにしてはいけない」
自らが培ってきたものを、惜し気もなく披露する姿は感動的です。

CMにも出演していたチック・コリア。
女の子が描いた緑の木々のスケッチを譜面台において、ピアノを演奏しています。
風景から生まれる音楽を観ました。



by tsukinoha | 2005-09-10 07:45 | 音楽

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