たまゆらデザイン日記

080 夏の読書 大人編

戒厳令の夜  五木寛之 (新潮文庫、新潮現代文学72)


台風は千葉市付近に上陸、北東に横断しているようです。
先日の激しい雨の日、鞄に入れてあった文庫本は、よれよれになってしまいました。
それは今年2册目の被害。図書館の本じゃなくてよかった…。持ち歩きできる文庫だったら、雨の被害に会うところだったかもしれません。

昔、新潮文庫で読んだ小説が、上製本の新潮現代文学になって並んでいるのを、図書館でみつけて気になって借りてきました。
何故この小説が急に気になったのか、読みはじめると異に解しました。
『戒厳令の夜』は昭和50年1月から12月にかけて《小説新潮》に連載されたもので、私が読んだのはそれから約10年後くらいということになります。タイトルからはちょっと想像がつかないのですが、主人公が出会ったひとつの絵画から物語ははじまります。以前、絵画は歴史を語る云々と書きましたが、まさにそんな景色を描いた話です。

さて、前回の『ちいさいモモちゃん』の本のカバーは雨の風景です。
表紙からお話がはじまっているのが絵本だとしたら、読み物の本の装丁(顔)というのは、中身をオーバーラップさせているものです。一遍の雨の日の話をカバーにもってきたのは、ちょっとしたイベントである雨の日のわくわく感に、注目したからなのでしょう。ちいさい子は、ながぐつやかさが好きなんです。そういえばうちの娘は、晴れた日もながぐつをはきたがっていました。
奇しくも『戒厳令の夜』のキーワードは「雨」です。
これはお話のいちばん最後まで辿り着かないと、わかりません。

雨というのは心に刺激を与えるものなのでしょうか。実際は困ることの方が多いのに、嵐になると妙にわくわくするのは、ふだんと違う景色に気持ちが洗われる、浮かれる、あるいは憑かれる、という感覚からきているものなのでしょうか。
昔から台風の雨のめぐみがあればこそ、潤おう土地でもある日本列島。
災害と恵みも相反するものなのですね。
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by tsukinoha | 2005-08-26 06:02 |

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