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たまゆらデザイン日記

066 八月の空へ翔べ

8月になりました。まずは思い出のアルバムをピックアップしたいと思います。

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八月の空へ翔べ NSP キャニオン・レコード(1978)

 A面
  秋の木立と天気雨
  恋は水色涙色
  誰かが落した悲しみを
  湖
  八十八夜
  歌は世につれ

 B面
  八月の空へ翔べ
  愛の行く先
  色あせた風景の中で
  そのままの君でいて
  週末
  避暑地にて

母の郷里の東北で夏休みを過ごすことが習慣になっていたころのこと。
その年は珍しく従兄と行動を共にすることが多かった。
カーステレオから流れる『八月の空へ翔べ』が妙に周りの風景にマッチしていて、
家に戻ってからも忘れられなくなった。
中学生だった私には決定的な出会い。
このアルバムのジャケットが、向かって右の表側は都会、
裏側は田舎の風景と対になっていることの意味に気がつくのに20数年かかった。
レコードジャケットというのは、本の装丁のような役割を担っているものだが、
30数cm四方の大きさのジャケットを手にとると、ものがたりの表紙、そのものに思えてくる。
田舎と都会、懐かしさと未来と、少年と大人が、
対になってちりばめられたような、音楽のものがたり。
そんなNSPの10番目のアルバム『八月の空へ翔べ』を
郷愁と感謝の入り交じった思いで耳を傾ける。

「新鮮な風をあつめて 深く吸い込む 思い出遠く」
まるで詞の一遍そのものなのである。



by tsukinoha | 2005-08-01 22:08 | 音楽

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