559 別れの曲
『別れの曲』(1934年/ドイツ)を観に行ってきました。
史実を元にワルシャワ〜パリ初期時時代のショパンの青春を描いた映画です。
1935年(昭和10)日本での初公開はフランス語版でその原題から邦題が『別れの曲』になり、以来練習曲Op.10-3は「別れの曲」と呼ばれるようになったとのこと。ちなみにタイトルがついているものはほぼ後世つけられたものだそうで、ショパン自身は曲にタイトルをつけること〜イメージの固定観念を嫌っていたそうです。そんなショパンの感覚にひそかな驚きと感動。もっとも作曲者自身は想いに満ち満ちていたのでしょうけどね^^。
当時、映画制作するにあたってアフレコができずに、同じセットで役者を変えて撮影したそうです。(びっくり!)ちなみに今回の公開はドイツ語原版。ドイツ語を話すショパンはなんとも不思議でしたが。そして映画がつくられてから10年後には第二次世界大戦。(ショパンの音楽を聴くこと、演奏することをナチスから禁じられていたというのです!)
30年代モノクロームシネマの様式美といいますがロマン主義の空気感漂う、素敵な作品でした。登場人物の前後関係などほぼフィクションにもかかわらず、気にならないどころか、むしろうまくまとめられていて心地よかったです。いたるところにちりばめられていたショパンの管弦楽バージョンもすてきでした。
特に印象的だったのが、前半のガーデンコンサートでのワルツ(No.7 Op.64-2)バレリーナの踊り。そして想い人コンスタンツァが『別れの曲』をうたう(映画オリジナルのもの)シーンはせつなくうつくしく、涙を誘いました。
東京都写真美術館ホールにて明日までです。
史実を元にワルシャワ〜パリ初期時時代のショパンの青春を描いた映画です。
1935年(昭和10)日本での初公開はフランス語版でその原題から邦題が『別れの曲』になり、以来練習曲Op.10-3は「別れの曲」と呼ばれるようになったとのこと。ちなみにタイトルがついているものはほぼ後世つけられたものだそうで、ショパン自身は曲にタイトルをつけること〜イメージの固定観念を嫌っていたそうです。そんなショパンの感覚にひそかな驚きと感動。もっとも作曲者自身は想いに満ち満ちていたのでしょうけどね^^。
当時、映画制作するにあたってアフレコができずに、同じセットで役者を変えて撮影したそうです。(びっくり!)ちなみに今回の公開はドイツ語原版。ドイツ語を話すショパンはなんとも不思議でしたが。そして映画がつくられてから10年後には第二次世界大戦。(ショパンの音楽を聴くこと、演奏することをナチスから禁じられていたというのです!)
30年代モノクロームシネマの様式美といいますがロマン主義の空気感漂う、素敵な作品でした。登場人物の前後関係などほぼフィクションにもかかわらず、気にならないどころか、むしろうまくまとめられていて心地よかったです。いたるところにちりばめられていたショパンの管弦楽バージョンもすてきでした。
特に印象的だったのが、前半のガーデンコンサートでのワルツ(No.7 Op.64-2)バレリーナの踊り。そして想い人コンスタンツァが『別れの曲』をうたう(映画オリジナルのもの)シーンはせつなくうつくしく、涙を誘いました。
東京都写真美術館ホールにて明日までです。
by tsukinoha
| 2010-05-15 07:58
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