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たまゆらデザイン日記

045 カキツバタの色

前記事で、濃藍と書いた色は正しくは紺青(こんじょう)と表現した方がよさそうです。
『日本の色辞典』吉岡幸雄・著(紫紅社)によれば、カキツバタ(古くは、かきつはた)という名は、描き付けをする花の由来で、花びらを摘み取って布に摺り込むという原始的な手法にはじまったとのこと。光琳の画のカキツバタには紺青というアズライト(藍銅鉱)を原料とした顔料が使用されているそうで、中国原産のこの良質の紺青は江戸時代後期以降は、日本へはもたらされなくなったと説明がありました。
ところでこの「杜若」と「燕子花」、どちらも同一のアヤメ科のカキツバタですが、その表記違いが意味するものがどうも明らかではありません。一般には『伊勢物語』の方は「杜若」、光琳の屏風絵は「燕子花」で表記をすることが多いので、時代を経て何か変化があったのでしょうか。

もうひとつややこしいことを追記しておきましょう。ショウブはサトイモ科、花が咲くハナショウブはアヤメ科と、まったく違う植物です。五月五日の邪気払いの菖蒲湯は、サトイモ科の方です。「菖蒲」と書いて「ショウブ」と呼ばれるようになったのは後世で、それまでは「アヤメ」と発音していました。古典で登場する「アヤメ(菖蒲)」はこちらを指します。いずれにしてもハナショウブとしてポピュラーになったのが、江戸時代ということで…。
以上、こんがらがりそうになる、カキツバタとアヤメとショウブでした。ややこしや〜。



by tsukinoha | 2005-06-27 05:52 | 日本の伝統文化

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