たまゆらデザイン日記

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307 まるごとピアノの本

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まるごとピアノの本
足立博
青弓社
2002年





購入を決めた後にこういったものを読みはじめるなんて、まったくもって順序が逆なのですが、先に読んでいたら迷って即決購入なんかできなかったかもしれません。しかし、もしこれからピアノ購入を検討される方がいらっしゃるのなら、是非一読をおすすめしたいと思います。ピアノの基礎知識から日本におけるピアノ遍歴、お手入れ、中古の選び方、国産、海外のメーカー・・と、あらゆることを網羅しています。
ピアノというと国内ではヤマハとカワイ、海外ではスタインウェイしか思い浮かばない(それは私です)けれど、ピアノに興味のある方、すでにピアノをお持ちの方、いずれも一見の価値ありです。ちなみに私は図書館で借りてきました。

今振り返ると音色の感覚だけでピアノの購入を決めてしまったという恐ろしい賭けをしました。「楽器はきちんと手入れすれば100年は持つ」「その時代の良い素材(ピアノだったら響板。ドラムやギター、ヴァイオリンなどのフレームも然り)が出す音色の価値は何ものにも変えがたい」「いい音色になるまで何十年も待てない」(・・・byダンナ)ピアノの購入を決めた時点で「ピアノ習いたい娘」のことは忘却の彼方です。メーカーがどんなところか後から調べたくらい無謀なことをしました。

さて、後日、2ペダルしかなかったピアノに、もう1ペダルを増やすという加工を施すことにしました。足元に3個のペダル(右→音を伸ばす、左→弦をたたく距離が短くなる)がポピュラーですが、中央にある消音ペダルがないタイプだったのです。穴を開けるのは少々痛々しい。しかし、いくらうちが1階で隣接居住が横と斜上にしかないといっても、防音へのエチケットには注意したい。響板が幹線道路(窓を開けるとうるさいのなんの)に面している高窓側に向けるよう設置を考えていますが、ピアノ床部分と背面も防音する予定。
ペダル加工代、搬入に際しての解体代(ドアを通らないので足をはずして入れます)が加わり、約3万円の追加出費也。そのほかは手づくりです。

第1章 これだけは知っておきたいピアノの基礎知識
第2章 ピアノの手入れの楽しみ
第3章 日本のピアノあれこれ
第4章 世界のピアノあれこれ
第5章 ピアノ販売店
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by tsukinoha | 2007-01-31 05:50 |

306 あこがれのピアノ

昨日、約3年間通ったバレエ教室を娘は自らの決断でおしまいにしました。
父親に連れられて(ふつうは母親だって)見学に行き、好きではじめたバレエ。が、もっとやりたいことが出てきたというわけです。ある日「もう来週からは来ないかもしれない」と先生に勝手に伝え、連絡をもらった親(私)がびっくり。では今月いっぱいで・・・と、あっけない幕切れとなりました。

この半年くらいずっと言い続けていました。「ピアノやりたい!」と。児童館にあるオルガンで、お友達から「エリーぜのために」のメロディを教えてもらい、鍵盤ハーモニカ(ピアニカ)で弾いていました。お正月休みにお邪魔した友人宅にあった、アップライトのピアノを触ったのが決定打だったようで「ピアノやりたいからバレエやめる」と行動に出たというわけです。

娘に限らず、私や夫にとってもピアノはあこがれです。
私の子ども時代、当時はピアノ人口が多くてお友達の家に行くと必ずといっていいほどピアノがありました。そしてお友達の家でピアノを触らせてもらうのが楽しみでした。クラシックなんて知らなかったので、エレクトーンで習ったポピュラーソングを適当に弾いていました。小学2年生から習っていたエレクトーンでしたが、最小限の機能しかついていない機種でグレードの級(レパートリー、アレンジ、即興、聴音などの試験がある)を上げることは難しく、趣味で弾ければいいや・・・ということで高校のはじめでやめました。

さて、ネットで近くにピアノショップがあることを知った夫と私は、児童館に遊びにいってしまった娘をおいて、なんとなく行ってみることにしたました。ピアノ教室に行くかさえも決まらないうちでしたが、まずは見ておこうと、自転車漕いで、軽〜い気持ちで。先週のことです。

子どもがピアノを習うにあたって最初にどのようなものを選ぶべきか。これは大抵二つの意見に分かれるようです。ひとつは「いつまで続くのだかわからないのだから、最初は廉価な電子ピアノで、時期がきたら買い替える」もうひとつは「最初の音との出会いが肝心なので、ほんもののアップライトのピアノを選ぶ」
予算のことがまず念頭にあった私たちは「最初は電子ピアノ」でいいんじゃな〜い?という意見で一致していました。

出かけたショップは、主に新品を取り扱っており、いろいろなメーカーのピアノ(電子ピアノも)が比べられることができる、全国チェーン展開しているお店。アドバイザーの方は、まず最初は標準のYAMAHAのアップライトでピアノの構造を説明をしてくださいました。そして響板の違いから、素材のことまで、次々と他メーカーとの比較になっていきます。う〜ん、ピアノって奥深い!で、音に関しては一応専門の夫(勤め先がプロドラムショップ&教室&ローディなどを運営している)と、ど〜んど〜ん話が盛り上がっていったのです。

「ご予算はおいくらですか?」の質問に、
「○○万円くらいです」と夫。
どっからそんな金額が出てきたんだ〜?それは出してあげられなかったバレエの発表会ちょうど2回分+α(そのくらいバレエの発表会はかかる)。
すると「こういうのがあるんですよ」と見せて(聴かせて)もらったのが、外観はボロで、鍵盤は黄ばんでいる・・。しかし、すごくいい音のピアノ。「予算」ぴったりの中古のピアノは昭和41年製造のクロイツェルという国産メーカーのもの。鍵盤の黄ばみは象牙だからとのこと。

・・・で、なんと即効決断。つまり衝動買い。いいのかそんなんで!?

元の持ち主は千葉(ああ、ここでも千葉に縁が・・)に住んでいた方で、引越先に搬入することができず、小型のピアノに買い替えをされたとか。手放したピアノは、お母様とその娘3姉妹が弾いていらしていたというもの。

搬入まであと1週間の予定。まるで新しい家族が来るみたいに、ピアノが届くのを心待ちに、三人三様首を長〜〜〜くして待っているのです。
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by tsukinoha | 2007-01-28 06:47 | 随想

305 風信子(ひやしんす)・・・NSPII

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NSPII
キャニオンレコード
1974年3月




1 ひとりだちのすすめ
2 待っても待っても
3 風信子(ひやしんす)
4 スケッチ
5 眠くならないうちに
6 コンクリートの壁にはさまれて
7 君と歩いてみたくて
8 バースデイカード
9 夜更けの街で
10 おちばは夏の忘れもの
11 そんな事のくりかえし
12 おとぎの国のお話



先週の土曜日。東京の空にも、ちらほらを白いものが舞い降りてきました。
土曜日に雪が降るといつも「風信子(ひやしんす)」を思いだすのです。
東北の寒い冬の土曜日の夜。
長居をしてしまったいきつけの茶店を出ると、外には雪が降り積もっていて、それはきっと白(雪)と黒(空)の街だったんだろうな・・と頭の中で一枚の絵が出来上がってゆくのです。今の私のイメージですと、それは川瀬巴水の浮世絵版画です。
そう、NSPのあらゆる歌は一枚の絵画になってしまうのです。

ファーストアルバムがライブ盤(アマチュア時代の、しかも本人たちは納得していなかった!)ですから、このセカンドが実質上、初めてのスタジオ録音によるファーストです。

フォークというひとくくりのジャンルに入れてしまうには、おさまりきれない、NSP独特のメルヘンがあります。恥ずかしくて、ぎこちなくて、素朴で、温かい、青春の思いでのようなノスタルジー。30年以上の時間を経て、今尚新鮮に耳に残ります。

ギターで、デビュー前のCharが参加していますが、NSPとはこの頃からの付き合いだったようです。
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by tsukinoha | 2007-01-27 06:31 | 音楽

304 八郎

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八郎
福音館書店
1967年
斎藤隆介・作
滝平次郎・画




八郎潟と寒風山(かんぷうざん・・・さむかぜやま)の秋田のお話。
『モチモチの木』で知られる著者の斎藤隆介氏は東京生まれ。疎開先だったというのが秋田との出会いがきっかけのようです。民話を元にして書かれたお話と思われますが、驚くべきことは全編秋田弁で書かれていることです。こういった土地の話はクニの言葉であればこそ、と思います。
力強いスミ一色の木版画も秋田弁によく似合っています。(カバーのみカラー印刷)

さて・・・厳密には文語をそのまま口語にしても秋田弁にはなりません。なにしろ八郎(はちろう)からして(はずぃろう)ですしね。
東北弁全般がそうだと思いますが、一語一語がはっきりしなくて、口籠ったような、鼻にかかったような感じで、言葉同士が連なっているのが特徴。(いわゆるズーズー弁でしょうか)どこのクニの言葉もきっとそうであるように、温もりのあるやわらかい感じがします。
そしてもうひとつ上げておきたいのが、標準語に訳せない微妙な表現。

例えば・・・

  「あい仕方(すかた)ね。あいすか、あいすか」(本文より)
   ↓↓↓
  「仕方ないな〜。そうか、そうか」

直訳するとどうにも素っ気なくなってしまいます。
この感覚的なニュアンスを伝える言葉は、秋田弁に限らず、どこの地方でも存在していると思います。

私が読むとどうもぎこちなく嘘っぽい。
我が家のネイティブ(もと秋田県人)に読んでもらうとやっぱり上手です。(そりゃそうだ)


意味わがらねぇども、聞ぐのが楽しみだども。・・・です。
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by tsukinoha | 2007-01-24 20:07 |

303 ミルトン・ナシメント

d0009581_744644.jpg ミルトン・ナシメント
『ミルトンス』
1988   
Milton Nascimento (vo,g) 
Herbie Hancock (p) 
Nana Vasconselos (per)



ずっとあとの時代から振り返ってみた時に、おそらく人々は二十世紀こそが初めて大衆が自分達の音楽を発展させ、しかも国際的に交流が始まり、その中で、特に黒人のリズムや表現が世界的に強い影響力を持った時代と規定するかもしれません。(小泉文夫『日本の音』より/1977年)
黒人の音楽とともに同じくらい忘れてならないのがラテンアメリカ(インディオと黒人)の音楽なのだそうです。

「ブラジルの心」「ブラジルの声」。国民的英雄大ミュージシャンのミルトン・ナシメントは、1942年リオ・デ・ジャネイロ生まれ。幼い頃母を亡くしたが(父親はいなかったらしい)、母親の勤め先の一家に引き取られ(その後ミナスに移動)、実子と同じ様に愛情をそそがれて成長。14歳の時にはじめて手にしたギターがきっかけで音楽への道を歩むことに。

ブラジル本国にみならず、ジャンルを越えて多くのミュージシャンに影響を与えている存在だが、ハービー・ハンコックとの出会いが大きなきっかけだった。68年に新婚旅行でリオを訪れたハービーが「あまり知られていないが才能ある音楽家」・・ミルトンに連絡を取り、ミルトンの音楽に惚れ込んだというのがいきさつだという。一方、マイルス・デイヴィスを崇拝していたミルトンにとって、マイルスバンドのハービーも同様に雲の上の人だった。以後ハービーは、ミルトンのアメリカに進出のアルバムとなった『Courage』(68)、世界的にその名を知られるきっかけになったウエイン・ショーターの『Native Dancer』(74) などかかさず参加してきたという経緯がある。
『ミルトンス』はハービー・ハンコック、ミルトンと同じアフロ・ブラジリアンの感性を持つパーカッションのナナ・ヴァスコンセロルを迎えてのアルバム。

はじめてミルトン・ナシメントを聴いたのがこのアルバム。「すてきな音楽があるんだよ」と夫が(その時はまだ結婚していなかったと思う)教えてくれたのがきっかけです。今までに聴いたことのない不思議なボーカル(ひとつの美しい楽器・・・南米の心を詠っている歌詞)にいっぺんでとりこになりました。すぐれたアルバムが何年経て味わいが深くなるように、ミルトンの音楽も色褪せることがありません。ハンコックのピアノも美しい。
現在廃盤になってしまっているのが非常に残念です。
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by tsukinoha | 2007-01-21 07:09 | 音楽

302 能楽への招待

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能楽への招待
梅若猶彦
2003年
岩波新書



「どうしてリアルに描かれたものほど嘘っぽく見えてしまうのだろう」
たまたま娘が観ていたCGアニメの人物を見て感じたことです。少々飛躍しますが、日常の私の仕事にしても(内容にもよりますが)、例えば、ラフスケッチでイメージと伝えるとスムーズなものが、初回からフォントやカラーがしっかりきれいに見えるものを出してしまうと、そのモノ自体でイメージが固定されてしまったり、いきなり却下になることもよくあります。仕上がりがきれいな提案ほど、見た瞬間で善し悪しの判断されてしまうことが多いのです。

そんな疑問に呼応するかのように、図書館でたまたまこの一冊を手に取りました。能の本質を辿ることは、デザインの本質を辿ることのひとつであったようです。

伝統芸術の「秘伝」と呼ばれている伝承方法(内面性を含んだある肉体に刻印されている身体性を、次の肉体に写そうとする試み)は、身体的叡智を組み込みそれを次世代の継承者に解読させること、その機能こそが秘伝のほんとうの形式である。
「能における型は本来手段であって最高の目的ではない」
「奥義を知っている能楽師は、小さな動きで強烈な印象を与える秘密を知っている」
(以上、本書より要約)

それらは言葉であらわせないものを言葉であらわそうとする、つまり“比喩”による伝承で有効となるといいます。
その比喩とはいかなるものか・・・本書で語られている『翁』の演目の型附(かたづけ・振付の秘伝書)を例にしてみます。

躰ハソル心 両目ヲフサグ

「身体(肉体)を反らせる」のではなく、「身を反らせる」意図の方に重点がおかれ、面をつけているのにわざわざ両目を塞ぐ(つぶる)。ここで要求されるのは、大きな動きをせず、その内面的な衝動のみを演じ手が実感することなのだそうです。

ここでグラフィックデザインという視点に置き換えをしますと、人に真意を伝える時にまず必要なものが、きれいな図形を描く技術ではなく、どのような要素を視覚伝達するかがまず重要であることです。図形の書き方やフォントの知識=型(技術)は、手続きのようなもの。本質はキーワード(比喩)の表現にあります。「喜怒哀楽」をどう定着させるかです。
このような物の見方はデザインに限ったことではないでしょう。
そして先人はその表現方法の手段に、とうに気がついていたのです。

「語り」の芸術であるにもかかわらず、語っている本人が「死者」であることが多いのが能の演出の特徴。そしてそもそもの能の不条理の秘密は、ここに隠されていると著者は指摘します。さらには能に対して精神と技術の両方に思想提供ができる禅の哲学によってはじめて「秘伝」が可能になったといいます。
デザインを学ぶにあたって禅問答のような理不尽を過去に多く味わった私の長年の疑問が、十数年を経てはじめてそれらの経験に合点がいった瞬間でした。


著者の梅若猶彦氏は1958年大阪府生まれ。能楽師シテ方。
祖父は一二世名人梅若万三郎、父は梅若猶義。
 
目次
1 能の空間
2 内面への入り口
3 能楽の歴史
4 表現体としての身体
5 秘伝を伝える
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by tsukinoha | 2007-01-17 22:05 |

301 大江戸クイズラリー(江戸東京博物館その2)

常設展ではお正月の企画(8日まで)大江戸クイズラリーに参加しました。日本橋のスタート地点から、特別展の「北斎—風景画の世界」(〜2/12まで)至るまでの関連問題10問が出題。その展示場所へ行くとクイズの答えがわかる(解説などで)というもの。500円と有料でしたが、豪華景品つき・・江戸東京博物館の公式ガイドブック(A4判192頁)とドラエもんの貯金箱・・に目が眩んだ母子です。さらに抽選でプレゼントが当たります。(くじ運ないのでもちろんハズレました・笑)

失われつつある江戸東京の歴史遺産を守るとともに、東京の歴史と文化を振り返ることによって未来の東京を考えるために設立された博物館です。(「江戸東京博物館とは」より)

江戸東京博物館はやはり特別展よりも常設展示室がメインの博物館です。
幅4間2尺(約8メートル)の日本橋(北側半分の復元)からの眺めがいいです。この日本橋を境に左側が江戸ゾーン(江戸時代)、右側が東京ゾーン(明治〜昭和)になります。橋の袂左下の江戸ゾーンの中村座の芝居小屋前では、からくり人形の実演(2/12まで)をやっています。文字書き人形・・・これは必見です。美しい楷書をからくり人形が書くのですから!その他も絵草紙小屋での浮世絵版画が仕上がる行程の図説や三井越後屋(今の三越)のジオラマなどなど楽しい見所がいっぱいです。橋の下には飛脚の人形・・・ではなくじっとポーズを決めて動かないお兄さんが頑張っていました。
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さて景品の江戸東京博物館の公式ガイドブックは開館当時に作られたもので、今は多分販売していないんじゃないかと思います。(奥付は平成6年、初版第2刷。観覧料が500円と記載されています。現在は600円)殆どがカラー頁で図録がふんだんに使用されつつ、読み物としても非常によくできています。実はずっと以前からこのガイドブックが欲しいと思っていたので、とてもラッキーなお年玉をいただいた気分。これを読めば江戸通になれるはずです。いえ、江戸検定試験とかは受けるつもりはありませんが(笑)。

東京ゾーンの最後は亀倉雄策の東京オリンピックのポスターなどで締められています。昭和が輝いていた時代・・・ですね。気がつけば特別展から休憩を入れてここまで辿りつくのに約5時間が経過していました。
東京オリンピック開催日の10月10日を記念して「体育の日」が制定されたり、1月15日はもともと小正月で奉行人がお休みをいただいたり、意味がある日だったのに、なんでもかんでも月曜日に祝日をもってきちゃって何考えてんだか・・・とは先日の実母の弁。
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by tsukinoha | 2007-01-12 22:52 | 観光

300 特別展江戸城(江戸東京博物館その1)

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この冬の休み中はこれといって外出していなかったので、休みの最後にと8日は今年最初の物見遊山・・・江戸東京博物館へ行ってきました。約4年ぶりです。ちょうど前日からお隣の両国国技館で大相撲初場所がはじまっており“おすもうさん”の姿に娘も嬉しそう。


まずは特別展江戸城へ。
築城550年を記念して、江戸城の全貌を明らかにする初の「江戸城展」と言うことです。見所は幻の天守閣や、江戸城の本丸御殿を再現したCG(上映12分)でしょうか。絢爛豪華な城内や有名な“松の廊下”。なかなかおもしろかったです(2回見てしまいました)。映像を観た後で天守閣の模型など再度見直すと、さらに感慨深く浸れるものがあります。6畳以上はあろうかと思われる大広間の平面図も圧巻でした。その他にも江戸名所図屏風(出光美術館所蔵)や江戸図屏風(国立歴史民族博物館所蔵)などの名品も揃っています。開館から30分経った時間ですでに混雑しており、要所要所を見て歩くるような展覧会でしたが、思いがけず楽しめました。おすすめです。3月4日まで。

第1章 江戸城のなりたち
第2章 天下人と城
第3章 徳川将軍の城
第4章 登城
第5章 儀礼 政治の舞台
第6章 大奥と将軍の暮らし
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by tsukinoha | 2007-01-10 20:36 | 展覧会

299 花岡ちゃんの夏休み

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花岡ちゃんの夏休み
清原なつの
ハヤカワコミック文庫
2006年





この漫画を話題にした記事をあるブログでみつけたのは1年8ヵ月くらい前でしたが、昨年復刊されていたことを不覚にも知らないままでした。
1977年『りぼん』初掲載以来、ポツポツと登場していた花岡ちゃんシリーズは見逃しませんでした。といっても小・中学生当時、我が家は通常は漫画本購入禁止だったので(お正月だけ許された・笑)、漫画の殆どは友人に借りていました。そうです、そうやって気になる作品は友人を通して知ることができ、いつも行く病院の待ち合い室(幼い頃は病弱だった!)の『少年チャンピオン』のチェックもかかさなかったのです(笑)。

文学や絵画の香りがちりばめられた清原なつのの漫画に、中学生当時の自分は憧れのようなものを抱いていたことを思いだしました。その魅力はかわいいだけの少女漫画の概念の域を越えています。私は花岡ちゃんのようにメガネでもなく、大学生にもなれませんでしたが、どこかで花岡ちゃんのような不器用だった20歳前後の自分を、重ね合わせて見てしまうところがあることに気がつくのでした。

さて、文庫になった『花岡ちゃん〜』ですが、元日に散歩がてら立ち寄った古本屋で発見ししました。そして本書の奥付広告頁で嬉しいことに清原なつの漫画がたくさん復刊されていることを知ります。一度は手放したものや貸して帰ってこなかったコミックをまた読むことができる・・・と思うと嬉しいかぎりです。
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by tsukinoha | 2007-01-06 07:10 |

298 新年つれづれ

早いもので、連れは今日から、私は明日が仕事初めです。学童保育は明日からにしてあるのですが、娘は児童館へさっさと遊びに行ってしまいました。年賀状は・・・と言うと自分に似た方が多いのか、元日に一気に届くというよりは、3日、4日経ってじわじわと増えてきています。ということは・・・出していない方から遅れて届くと、さらにこちらからの返事の賀状が遅くなるということです!
そんななか、今となってはまったくお会いする機会を失ってしまった方からの便りが心に染みます。いわゆる年賀状のつきあいなのかもしれませんが、そこには細々としてはいるけれど貴重な一本の糸が結ばれていると思えるようになりました。


元日は実家に新年の挨拶。
昨年病が発覚した父は病人と思えないくらい顔の艶がよく少し安心するとともに同時に母がちょっと疲れ気味かな・・と胸の片隅に心配の種がくすぶっています。それでも父や母の昔話・・(特に戦後直後の)などで盛り上がりました。案外親の若い頃の話は聞いているようで聞いていないこともたくさんあります。そこには母なりの父なりの「昔の話(苦労話)したってしようがないから」という思いがあるようです。しかしそれらの出来事は、単なる自分の親の話を越えて、その時代の若者たちの姿を知るような気持ちに襲われるのです。
小6で終戦を迎え、地域の米問屋だった家が没落してから農業をはじめ、中学もろくに通えなかったという宮城出身の母は、戦前に自分の父親が東京の出張のたびに持ち帰った歌舞伎の解説本を読むのが楽しみで、その本でいろいろな漢字を憶えたこと、それがきっかけで歌舞伎が大好きになったことなど、はじめて知りました。鹿児島出身の父は、魚の行商の母親を手伝いながら(早くに父親が亡くなった)朝昼晩と毎日がさつまいもの生活。30年以上禁さつまいもだったのが、最近になって口にした焼き芋がおいしかったと言っていました。
あの日一夜にしてすべてが変わってしまった。そして・・・苦労は自分たちだけじゃない、日本中がそうだったんだよと教えてくれるのでした。
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by tsukinoha | 2007-01-04 16:18 | 随想

日々のよろずデザイン観
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