たまゆらデザイン日記

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240 スリーピング・ジプシー

d0009581_5452436.jpgスリーピング・ジプシー
マイケル・フランクス
1977年






1 淑女の想い
  THE LADY WANTS TO KNOW
2 イッツ・ユー
  I REALIY HOPE IT'S YOU
3 嵐の中で
  IN THE EYE OF THE STORM
4 カレワ・ルスデス
  B'WANA-HE NO HOME
5 ブルーにならないで
  DON'T BE BLUE
6 アントニオの歌 (虹を綴って)
  ANTONIO'S SONG(THE RAINBOW)
7 チェイン・リアクション
  CHAIN REACTION
8 はるかなるブラジルの地
  DOWN IN BRAZIL


  ダディはコルトレーンのようで
  ベビィはマイルスのよう


ジャズ好きな者にちょっと惹かれるものがある、1曲目の歌詞の一部分。
今井美樹、クレモンティーヌ・・いろいろな人にカバーされている「THE LADY WANTS TO KNOW」。
「アントニオの歌」は敬愛するボサノバの父、アントニオ・カルロス・ジョビンに捧げた歌。こちらもまた沢山の人にカバーされている。
マイケル・フランクスはジャズ・フュージジョンのフィールドからのAOR(なつかし〜)の旗手とあってか、レコーディングの参加メンバーに、ジョー・サンプル、ラリー・カールトン、デビッド・サンボーン、マイケル・ブレッカーらがいる。

ソーダ水の気泡のようにも見えるし
木漏れ日の光りのオーラのようにも見える。
不思議なジャケットが印象的。
何故か右下のすみっこに蛾(蝶ではないと思うんだが・・)がいる。
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by tsukinoha | 2006-07-29 05:47 | 音楽

239 伊藤若冲の魅力(新日曜美術館から)

先日の新日曜美術館は東京国立博物館の平成館で開催中の「若冲と江戸絵画展」に合わせた伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)の特集。
若冲を発掘した碧い目のコレクター・プライス氏、若冲をはじめ30数年前の当時は見向きもされなかった江戸期の絵師(奇想の画家と命名)にかねてから注目してこられた辻惟雄氏をゲストに迎え、若冲らの魅力に十分に浸らせてくれる番組でした。
すでにカタログや書籍等を通して周知の内容もあるものの、番組内で語られていたことなどを記録しておきたいと思います。(多少筆者の脚色あり・・かも?)

・具眼の士(ぐがんのし)を千年待つ・・・若冲が残した言葉
価値がわかる人を千年待とうという意。しかし200年後ひとりのアメリカ人の若者(プライス氏)によって発見された。
・プライス氏と若冲の出会い
大学の卒業祝いにニューヨークにスポーツカーを買いに行ったはずが、古美術店で観た一幅の絵が忘れられなくなる。それが「葡萄図」・・若冲との出会い。美術についての知識もなく、どこの国の誰が描いたものかもわからず。
・建築家であり日本美術の優れたコレクター、
フランク・ロイド・ライトから学んだ自然学

ライトはプライス氏の父親と親交があった。自然の造形から学ぶ美。ライトの思想を吸収していった経験は若冲との出会いの下地を作ったと言える。
・日本語が読めないのが幸いしてか、感覚のみでコレクションしてきた(・・・かなりの鑑識眼をお持ち)
絵の面白さのみでコレクションしてきた。・・・結果それらは(エキセントリックな)江戸の絵師たちが描いたものに集中していたということになった。
・日本の絵の持つ魅力=自然の本質をいきいきと伝える
自然のもつもっとも美しいところをつかみ取り、引き出し、その中に磨きをかけ仕上げていく。
自然を慈ししみ、愛でるという意識が汲み取られる。
・絵にも描けない美しさという言葉があるが、
若冲の場合は絵にしか描けない美しさ
(by辻先生)


来日したプライス氏の通訳をされていたのが馴れ初めというエツコ夫人。
「私のいちばんのコレクションだと言われているんだよ」とプライス氏、ジョークをおっしゃっていました。
d0009581_21171832.jpg

辻氏が若かかりし頃、美術商から借りてきた二幅の絵を広げて、

「これらの若冲の絵は信じられないような安い値段で近く国外へ流出してしまう、日本人が忘れてかえりりみないうちにかつての浮世絵版画と同様、次々と海外の目利きに渡ってしまうだろう」(小林忠著・新潮日本美術文庫より抜粋)

と、当時の学生たち(小林氏はその中のお一人)に紹介したそうです。その逸話を持つ絵のひとつが、今回里帰りした「雪中鴛鴦図(せっちゅうえんおうず)」。若冲特有の粘着質の雪を纏った葦に、水に潜った鴛鴦の頭の影の表現がなんとも愛らしい絵です。展示の前で感慨深げな辻先生のお姿が印象的でした。
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by tsukinoha | 2006-07-26 21:27 | 日本の伝統文化

238 花鳥 愛でる心、彩る技〈若冲を中心に〉第4期

宮内庁三の丸尚蔵館での展覧会。早いもので、もう4期に入りました。
上野のプライスコレクションとのかけもちはさすがにこたえるので、日を改めて出かけました。しかしながら、同日かけもちされている方がちらほら。それとなく聞こえてくる会話や、カタログ持っているのですぐわかります。


動植綵絵の今回の展示の導入に同じく若冲作「旭日鳳凰図」が待ち構えておりました。
これは・・・見て度胆を抜かれる一枚です!!!あでやかでなまめかしい2対の極彩色の鳳凰。でも決して下品でない。そんな絵を・・・想像してみてください!!
展示解説にの中に
若冲は元なる図像を自分なりに消化し変容させる感性にすぐれていた。
とありました。鳳凰・・・この想像上の瑞鳥は、江戸時代以前の調度品などで随所に見ることができますが、これらは奈良時代までに入ってきた大陸文化(中国)の流れの一貫です。羽にはクジャクのような五色の紋があり、声は五音にかない気高いとされるそうです。

画像の方は動植綵絵の「老松白鳳図」。

d0009581_20551186.jpg梧桐(ごどう)に住み、竹の実を食べ、醴泉(れいせん)の水を飲むとされた・・・という鳳凰。描かれたものには必ずといって言いほど、桐がセットになっています。といってもこの絵、松の方が堂々としていますね。それになんと言ってもハート型の羽文様に釘付け。ちなみに「旭日鳳凰図」では、桐ではなく、あしらわれているのは、竹。
今回の動植綵絵の6点は以下の通り。
  老松白鳳図
  向日葵雄鶏図
  大鶏雌雄図
  野鶏図
  池辺群虫図
  貝甲図


d0009581_2055483.jpgなんだなんだ〜これは〜〜〜!と思うのが、「池辺群虫図」。
かわいいじゃありませんか。カエルさんが。とおもいきや(この画像ではわかりずらいのですが)おたまじゃくしがうじゃうじゃいます。
さながら昆虫図鑑と言うか、水辺のいきもの博覧会。思いついちゃったんでしょうかね。こんな構図・・・。
カブトムシ、カタツムリ、カマキリ、バッタ、アリ、などなど、63種にもおよぶ生物が描かれています。







d0009581_2056494.jpgそして極めつけは「貝甲図」。その数146種!

自分なりに消化し変容させる感性にすぐれていた。

確かにそうでしょう。書籍「目をみはる伊藤若冲の『動植綵絵』」の解説によると、「奄美や沖縄でしか採集できない熱帯産のものも含まれる」のだそうです。
実際にありえない光景を描くというそのこころは・・・?
若冲流博物誌は、博物学が盛んになってきたこの時代を反映しつつも、流派を踏襲しない独自の方法を実験したとも言えるかもしれません。“写実”を越えた“写実”とでも言ったらいいでしょうか。単なる旦那の道楽(京の青物問屋のボンボンだった)を遥かに越えているように感じます。


さて、今期のその他の展示ですが、前回の中国絵画の流れとはうって変わって、ほぼ同時期の江戸時代の流れ。
「東都時名画帖」(1804〜18)に、博物誌では若冲の「貝甲図」に合わせてか「奇貝図譜」(1775)というのがありました。そして見どころのひとつが、江戸琳派として名高い酒井抱一(1761〜1828)の「十二ヶ月四季花鳥図」。プライスコレクションの展示(「十二ヶ月花鳥図」)に合わせたのでしょうか。
余談ですが手元に平成15年に日本郵政公社設立記念に発売された酒井抱一画「四季花鳥図」(東京国立博物館蔵)の記念切手があります。切手なので画像アップできませんが、トリミングされた10カットの花鳥の80円切手シート。コレクターでなくとも、さすがにこれは使用できず(笑)。
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by tsukinoha | 2006-07-21 21:28 | 展覧会

237 親と子のギャラリー

話題は東京国立博物館のプライスコレクションの続きから・・・です。
d0009581_6232984.jpgd0009581_6234951.jpg
チラシ(左)と
屏風仕立てのパンフレット(右)。








「あなたならどう見る?ジャパニーズアート」という別枠のコーナーを設けて、図録にもきちんと掲載されているプライスコレクションのうち、8点が常設展の料金のままで見ることができる!というすごい企画です。ひとつひとつに絵の解説とプライスさんの感想がファイリングされていて、ルーペもあったり、ちょこっとお座敷もあったりと、小さなスペースながらも超贅沢な空間です。
展示のなかに、未完成のまま残されている珍しい屏風絵があります。森徹山作「松に鶴図屏風」(江戸・19世紀)これも画集かなにかで見たことありましたが、ほんものにドキドキ・・・日本画家の松井冬子さん曰く、「書きかけのものが存在するというのは(途中のものでも見せられるのは)、絵描に力量があると言う事・・・(6月25日放送「新・日曜美術館」甲斐庄楠音の回にて)」
さて、ひとつめのワークショップはあなたがこの絵を完成させるとしたらどんな色をつけますか?と、「松に鶴図屏風」の輪郭が印刷された用紙と色鉛筆が置いてあり、塗り絵ができるようになっていました。娘は早速塗り絵を。あなたがつけたタイトルを書く欄にこのように書いていました。
   まっかなゆうひのつる(左隻)
   あさのひかりにあたるき(右隻)


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本館でもこういうことやってますから、行ってみてくださいね〜。と言われて行ったのは、本館1階の14室。「親と子のギャラリー」博物館の動物園と題されたワークショップ。(画像はパンフです)動物をモチーフにした縄文時代の土製品から水滴、現代の白磁までがずらりと展示してあります。これらを用意されたポストカード(無地や檻、虫眼鏡があらかじめ印刷されたもの)にスケッチしてオリジナルカードを作ろう!という企画で、気に入った作品をスケッチして、色を塗って・・・と、ここでも30分以上過ごしました。

でもって、これだけじゃないんです。

休憩(正面のベンチで持参したおむすびでお昼)の後は、本館の入り口でたまたま配られていたクイズ形式のたんけんマップ(作成:東京国立博物館生涯学習ボランティアとなっています)に沿って、再び平成館、本館、東洋館、法隆寺宝物館とぐるりと回ることに。疲れているんじゃないか〜?と思いきや、娘は何故かやる気満々。
クイズの中身は、例えばミイラの棺を包んでいる布の種類は次のうちどれでしょう?のクイズに挑戦するために実際に東洋館の展示を見に行く・・・というわけです。本館ではちょうど尾形光琳の「八橋蒔絵螺鈿硯箱」が問題で出ていました。

結局この日は9時30分から午後2時30分近くまで博物館で過ごしました。でもですよ・・・混雑したアミューズメントスポット行くより全然お得でおもしろい!と思いませんか?(もちろん自分の趣味っていうのもあるけれど・・・)なんたって東京国立博物館は高校生以下は無料です。(特別展は中学生以下無料)
東京国立博物館は充実のミュージアムショップも楽しいし(はにわの馬なんかのぬいぐるみはすごいですけどね)、迷ったときの夏休みのお出かけにイチオシ!


追記(7月17日)
本館の常設展は夏の趣です。
本館2階の浮世絵のコーナーには7月7日記事アップの
広重の「七夕祭」もありました。
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by tsukinoha | 2006-07-16 06:34 | 展覧会

236 「若冲と江戸絵画」販売予想1-12

No.1 紫陽花双鶏図
No12 鳥獣花木図屏風

にしてみました。
「若冲と江戸絵画」販売予想です。
http://d.hatena.ne.jp/jakuchu/20060705/p1

これはね・・・難しいですよ。
ほんものの絵と、画像で観るのと、印刷されたポストカード。
すべて違うんですから。

まぁ余興と思って・・・。

個人的に展覧会自体で感動したのは応挙の「懸崖飛泉図屏風」(No.14)。
しかし・・・トリミングされたポストカードでほんものが醸し出す空気感を感じるのは難しい。
プライスさんと若冲の出会い「葡萄図」(No.6)もポストカードでは地味でした。これは一筆箋がよかったです。

と言いながら、私が購入したのは図録。
娘は「鳥獣花木図屏風」のルービックキューブに興味津々でしたが、同じく「鳥獣花木図屏風」のA5二つ折りクリアファイルをおみやげに。あ、自分の分も(かわいいですよコレ)。
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by tsukinoha | 2006-07-15 06:30 | 展覧会

235 プライスコレクション 若冲と江戸絵画

4日から東京国立博物館で開催の展覧会に行ってきました。
d0009581_517521.jpg

チラシは東京国立博物館で開催のものなので、
開催地によって違うデザインなのかもしれませんね。
資料によると展示作品は109点。
約1年かけて、以下の地域を巡回します。

   2006/74〜8/27
   東京国立博物館
   2006/9/23〜11/5
   京都国立近代美術館
   2007/1/1〜2/25
   九州国立博物館
   2007/4/13〜6/10
   愛知県美術館


東京国立博物館での会場構成は以下の通り。

   第一章  正統派絵画
   第二章  京の画家
   第三章  エキセントリック
   第四章  江戸の画家
   第五章  江戸琳派
   特別展示 光と絵画の表情

少しでも人混みを避けたいと思い、開館時間と同時に入室しました。
しかし第1室に入るとすでに人だかりが・・・。
正統派絵画〜京の画家。あれもこれもプライスさんのコレクションなのね〜と感心して観ていると、気がつくと人だかりが苦手な同行者の娘(子どもだからトーゼン!?)は次の部屋へすたすたと行ってしまいます。そう、次の部屋はまだかなり空いていたのです・・・若冲の絵がずらりと並んだ部屋。近寄ってみたり、遠くから観たり。「鳥獣花木図屏風」の前に腰掛けてしばしゆっくり眺める贅沢・・・!
江戸の画家や江戸琳派の部屋もどれもこれもが素晴らしいコレクションですが、何よりも感動したのは「特別展示 光と絵画の表情」。ガラスケースを排除し、自然光の変化を見立てた明暗の変化あるライテイングで作品を照らし出すという、通常では考えられない展示でした。「江戸時代の絵画にガラスケースはなかった」というコレクターのプライスさんの観賞に対する基本姿勢のもと、この企画が実現されたそうです。(板橋区立美術館は座敷に屏風を仕立てた展示ということをしていましたが、それらは館で所蔵の作品です)
娘はそれらの空間を単純に楽しんでいる様子でした。迫力の長澤芦雪筆の「白象黒牛図屏風」の前で体育座りで観賞。ちょうど反対側の満開の「紅白梅図屏風」に感嘆の声。「柳下幽霊図」の掛軸は闇のなかからほんとうに幽霊が出てきそうな雰囲気に怖がる・・・という具合。
春・秋の場面を描いた「源氏物語図屏風」、夏の涼しさと冬の降り積もる雪の世界が表現された「夏冬白鷺図屏風」。金箔・銀箔が醸し出す、奥行きのある輝きに、こういうのが日本人が育んできた遠近の感覚だったのか・・と、思うと背筋がゾクゾクしました。最後の「懸崖飛泉図屏風」山中に流れる川のせせらぎ、鹿の気配、自分がそこにいるような感覚・・・その屏風絵が円山応挙筆であるというのにさらなる驚き(特に好きではなかったのですが、この展示で応挙の見方が変わりました)。どのようにして屏風が愛でられたのかを十分に体感することができるのではないかと思います。
d0009581_5174148.jpg

こちらは図録。表紙の若冲の「紫陽花双鶏図」、すばらしく美しい印刷で再現されています。写真印刷には定評のある日本写真印刷(京都に本社がある)。このように再現できるというのは、ほんものそれ自体がすばらしく良い状態であることの現れです。・・そう、今回の全体の展示に関して言えることですが、保存の状態がすこぶる良好であると感じました。
そしてスペースに対して余裕の空間を感じる展示の数。
ぎゅぎゅ〜っと沢山展示のあった北斎展の時と対照的でした。
この日は再入場OKだったので、ひとまわりした後、もう一度会場内に入りました。人の数は増えており、最初の感動を得るにいは難しい状況でした。やはり朝一番で観ることがお勧めでしょうか。

さて、「プライスコレクション 若冲と江戸絵画」は、特別企画の親と子のギャラリーの展示へと続きます。

お話も次回へつづく。
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by tsukinoha | 2006-07-13 05:31 | 展覧会

234 若冲の「鳥獣花木図屏風」

はじめてこの絵を観たのは、20代の半ば頃。画集かなにかだったと思いますが、その斬新な絵に驚いたのなんのって・・・。何故、こんなすごい絵が一般に知られていないのか。日本美術史という体系自体に疑問を持ちました。日本美術史が近代に作られた時、狩野派や琳派などの流派に漏れる、18世紀の京江戸中期の絵師たち・・・が永らく蔑視されていたと言うことが憶測できます。
「鳥獣花木図屏風」は、すでにその頃アメリカ人の日本画コレクター、ジョー・プライス氏の所蔵でした。
昨夜の美の巨人たちは、若冲作の水墨の「野菜涅槃図」の野菜たちが大平洋を船で渡り、プライス氏のコレクションになった「鳥獣花木図屏風」に会いに行くという、ちょっと滑稽でユニークな演出。真面目に野菜に話しかけるプライス氏が印象的でした(よくお引き受けになったな〜)。
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まるで前衛絵画のような・・・なんちゅうデザインなのでしょうか!(画像は右隻・部分)
驚くべきことにこの屏風絵はまるでタイルのように、升目に分割されて描かれているのです。
どこにも所属しない若冲はほんとうに「自由」だったんだなぁと思います。


プライス氏のご自宅の風呂場には特製タイルの「鳥獣花木図屏風」が再現されています。(野菜が風呂はいってたよっ)

日本に里帰りの若冲たち。
今日ほんものに会いに行きます。
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by tsukinoha | 2006-07-09 06:31 | 日本の伝統文化

233 美の壷「切子」

美の壷。NHK教育毎週金曜日の午後10:00〜の30分番組。
「新日曜美術館」を作ってきたスタッフが、新しい美術番組を!ということで制作されているそうです。ナビゲーターの谷啓さんのキャラクターもあいまって、肩ひじ張らない美の観賞マニュアルが楽しめます。番組のBGMにJAZZが流れるのもこの番組の特徴。ホームページには今週の音楽も記載されています。
根付、金魚、掛軸・・・などと、テーマの切り口も他の美術番組とはちょっと変わっておもしろい視点。

昨夜のテーマは「切子」。
現在よりも鉛を多く含んでいた江戸切子は、光の屈折率が高く、虹色の輝きを見ることができる反面、壊れやすい。江戸時代の人たちはその硝子のはかなさも魅力としていたそうです。
当然といえば当然かもしれませんが、江戸時代の職人たちはガラスのカットをすべて手作業で行っていたそうです。いや〜近代化というのはいかに人間を鈍感にさせてきたか、忍耐を無くさせてきたことか。強化ガラスが「壊れやすい硝子のこころ」なんて感性を鈍らせていく・・・と、ついついそんなことを思ってしまいました。
江戸切子の他に、28代藩主・島津斉彬(しまずなりあきら)が藩の重要な産業として育成した薩摩切子が紹介されていました。斉彬の没後に途絶えてしまった、わずか20年たらずしか製造されなかったという幻の薩摩切子、そのにじみ色も素敵でした。現存で確認されているその数150足らずだそう。

週末の今日。今宵は「美の巨人たち」の若冲観ながら、うちにある切子(もちろん現代もの)で一杯やりたくなりました。
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by tsukinoha | 2006-07-08 06:49 | 芸術全般

232 七夕

「たなばたさま」の五色の短冊は五行の緑・紅・黄・白・黒からきているそうです。
短冊などを笹に飾る風習は江戸時代からはじまりました。
それにしても、江戸市中はこんなに風流だったんでしょうかね。

d0009581_5453511.jpg











歌川広重
江戸名所百景「七夕祭」1857年
日本橋付近からの眺め。
または広重の家(現中央区京橋1-9-7)から眺めた風景ともいわれる。

七夕の由来は・・・
元来の中国の行事が奈良時代に伝わり、日本の棚機津女(たなばたつめ)の伝説(古事記)と合わさって誕生しました。
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by tsukinoha | 2006-07-07 05:50 | 随想

231 オンチは楽器がうまくなる

先日のこと。書店の本棚の背のタイトルが気になって立ち読みを・・・。

  オンチだって心の中では美しい音楽が奏でられている。
  オンチとは、その美しい音が自分の声で再現できないだけ。
  その点、楽器だったら音ははずれない。
  ハンディがある分だけモチベーションが高くなり楽器の上達も早くなる。
  ・・・・云々。

なるほど!
思いあたることがあったのでした。
ジャンルを問わず、音の善し悪し、リズムの善し悪し、その違いがすぐわかってしまう人がいて・・・でも、それほどの耳を持つその人に対して、ひとつだけ不思議に思うことがあったからです。

それは・・・その人が・・・オンチだったからです!


『オンチは楽器がうまくなる』
著者はカシオペアの向谷実(キーボード奏者)。
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by tsukinoha | 2006-07-05 21:47 |

日々のよろずデザイン観
by tsukinoha
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