たまゆらデザイン日記

カテゴリ:音楽( 78 )




332 ラ・フォル・ジュネ「熱狂の日」音楽祭2007

毎年これといった予定もないまま子どもとずるずる一緒(夫はいつもカレンダーと関係ないので)のゴールデンウィークですが・・・思い立ってクラシックのコンサートに行くべくチケットをとったところです。
これが一流の演奏が大人2,000円、子ども1,700円(A席)と破格の値段。
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ラ・フォル・ジュネ「熱狂の日」音楽祭2007クラシックのお祭り。東京・有楽町の国際フォーラムで開催されます。

ラ・フォル・ジュネ(熱狂の日)は1995年、フランスの港町ナントで誕生。国外からも注目を集め、2000年リスボン、2002年スペインのビルバオ、そして2005年に東京に上陸。クラシックを多くの人に楽しんでもらうために、アーティストのレベルを絶対に下げずに、格安で、ということが主旨。

初年のベートーヴェン、昨年のモーツァルトに続き今年のテーマは民族のハーモニー。
数日前に思い立ったので、人気のチケット(ガーシュウィンやラフマニノフなどのピアノ協奏曲や小ホールの室内楽など)はすでに完売。最終日のフォーレのレクイエム作品48を聴きにいくことにしました。フォーレはフランス近代音楽の礎を築いた一人で、エレガントでデリカシー溢れる音の世界が魅力。組曲「ペレアスとメリザンド」の中の「シシリエンヌ」の美しいメロディが大好きです。
期間中相当混雑が予想されますが・・・無料コンサート(要有料チケット)のルーマニアのジプシー音楽などはぜひ聴いてみたいと思います。
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by tsukinoha | 2007-04-27 17:26 | 音楽

328 音楽の森へ

聴きたかった音楽まとめ借り・・・図書館で6枚(貸し出し限度)のCDを借りました。先週末のこと。今回はクラシックオンリー。レビューというより余談ばかりの記録です。

d0009581_5384332.jpg●モーツァルト2台と4手のためのピアノソナタ
ニ長調K.448(375a)/ハ長調K.521/ヘ長調K.497
エリック・ル・サージュ(ピアノ)フランク・ブラレイ(ピアノ)

小学生のときはじめて読んだ伝記がモーツァルト。理由は単純。オジサン顔の表紙が並ぶ伝記物の中、いちばん若くて(そりゃ〜短命だから)カッコイイと思って選択したのだ。10数年後、映画「アマデウス」によって、カッコイイイメージがガタガタと崩れ落ちたのは言うまでもなく・・・。
演奏者のル・サージュとブラレイはフランスを代表する60年代生まれの若手ピアニスト。朝一にこのCDかけていたら「せかされるようだからやめてくれ」とダンナに言われ・・・朝目覚めの時と就寝時には不向きです(笑)。早弾きですから。ニ長調 K.448(375a)第一楽章は「のだめカンタービレ」の作中、のだめと千秋が最初に連弾するピアノソナタ。

●ヴェートーベン ヴァイオリン・ソナタ
第5番「春」/ヴァイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」
ヘンリック・シェリング(ヴァイオリン)イングリット・ヘブラー(ピアノ)

「春」「クロイツェル」どちらもヴァイオリン・ソナタの定番。第9番「クロイツェル」は友人であるバイオリン奏者クロイツェルに献呈した曲。クロイツェルつながりの余談を・・・ピアニストであり指揮者であったレオニード・クロイツァー(1884年サンプト・ペテルブルク生まれ〜1953年没のドイツ系ユダヤ人/妻は日本人)の了承を得て名付けられた「クロイツェル」という国産ピアノメーカーは量産しないピアノ作りに徹底している。家の中古の「クロイツェル」は素敵な音色で私の下手なピアノもやさしくフォロー。「のだめカンタービレ」にも出てくる第5番「春」は“お花畑”を連想するには十分なきらきらした曲だが、ヴェートーベン本人がつけた名ではなく後年、愛称として呼ばれるようになったそう。

●小山実稚恵 アンコール
テレビ番組で観た小山実稚恵さんの「ラ・カンパネラ」。鍵盤の上をすべるように走る手技の超絶技巧。なのに優雅な演奏。すごい・・・。1982年チャイコフスキー・コンクール第3位、1985年ショパン・コンクール第4位と二大国際コンクールに初めて入賞した日本人。ショパン「ノクターン第2番」リスト「愛の夢第3番」など名曲のいいとこどりベスト盤風な1枚。

●シューマン ピアノ協奏曲イ短調作品54/グリーグ ピアノ協奏曲イ短調作品16
クリスティアン・ツィマーマン(ピアノ)/ベルリンフィルハーモニー管弦楽団/指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン

グリーグのピアノ協奏曲は子どもの頃TVの「名曲アルバム」で幾度となく聴く機会が。北欧の自然の映像とともに流れる音楽が好きで、はるか北の地に憧れを抱く・・・。なんか久し振りに聴いて・・・宇宙戦艦ヤマト完結編の「シンフォニー オブ アクエリアス」(by羽田健太郎)を思い出すようなメロディラインだと思った(逆だって)。

●禁じられた遊び/ギター名曲集
ペペ・ロメロ(ギター)

ピアノはもちろん好きですがギターの音色も大好きだ〜。「アルハンブラの思い出」や「アランフェス協奏曲」スペインが好きな理由はギター曲が好きだからというのもあるかも・・・。スペイン出身のペペ・ロメオは「世界一のギタリスト」という呼び声も高い。しかしギターの音色というのはどうして郷愁を誘うのでしょうか。

d0009581_5381616.jpg●武満徹 ノヴェンバ−・ステップス
指揮:小澤征爾/サイトウ・キネン・オーケストラ

ちゃんと通しで聴いたことがなかったので。
11の段(段=日本の伝統音楽のひとつのまとまった単位=ステップス)から出来ていることと、初演が11月だったのとで、「ノヴェンバ−・ステップス」と名付けられたと言われる。1967年、ニューヨークフィルのリハーサル、尺八と琵琶が音を出すとクスクスと笑い声・・・当時の屈辱感を懐かしむように噛み締める尺八奏者の横山さんの話が聞けたのは先月の「知るを楽しむ」で。同番組のVTRで、武満さんの声が田村正和!?だという発見をした。ついでにジャケットの武満さんは宇宙人みたい。
それはおいといて・・・聴き慣れた西洋音楽(ここではクラシック音楽)を耳にした後、「ノヴェンバ−・ステップス」を聴くと衝撃的。水のようなオケの波を分け入るように尺八と琵琶の風が吹き抜ける。音を構築してハーモニーを作るのではない、音はもともと深遠にあってそれを取り出している・・・と常々語っていた武満さんの言葉がよく実感できる楽曲。すごい方だったんだなと改めて実感。
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by tsukinoha | 2007-04-14 05:59 | 音楽

321 モーツァルト 2台のピアノのための協奏曲

時々登場の音楽レヴューは、長らくエキサイトブログのライフログという機能を活用していましたが、私の趣味が少々マニアック?なため、検索しても出てこないCDもしばしば。さらに画像優先でセレクトしていくとどうしても無理が生じてしまうため、今後は書籍と同じく単体で、気ままに好きな音楽のことを記録していこうと思います。


最近の生茶CMのBGM、『スペイン』(チック・コリア)のオーケストラバージョン(?)でちょっとびっくり。
そこで今回選択したのはこちら。

d0009581_20524398.jpgMOZART Double Concerto
フリードリヒ・グルダ(ピアノ)
チック・コリア(ピアノ)
ニコラウス・アーノンクール指揮
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
1983年


モーツァルト 2台のピアノのための協奏曲 変ホ長調(K.365)
1, アレグロ
2, アンダンテ
3, ロンド:アレグロ

4, 2台のピアノのためのファンタジー(チック・コリア)

5, 2台のピアノのための「ピンポン」(フリードリヒ・グルダ)


ジャズミュージシャンにはクラシックをやる(レコーディング)人もポツポツといますが、「チック・コリアがモーツァルト!?」と想定外のことでびっくりして衝動買い(15年くらい前)したものです。私の知る限りではクラシックを録音したのはこの1枚きりです。チック・コリアのモーツァルトということで、かなりレアものなのではないでしょうか。
4曲目のチック・コリア自作曲は、ピアノ・インプロビゼイションを彷佛とさせるチック・コリアらしいちょっとスパニッシュのリズムの入った曲。5曲目にフリードリヒ・グルダ作の曲。つまりモーツァルトの協奏曲の後に、デュオのピアノ・インプロビゼイションが2曲続く・・・すごい取り合わせ。いったいこの店は何料理屋なのかっ!て感じです。そこが摩訶不思議でいいんですが。

フリードリヒ・グルダ(1930〜2001)オーストリア、ピアニスト。ジャズ演奏でも知らる
ニコラウス・アーノンクール(1929〜)オーストリア、指揮者、チェロ奏者

*おまけ*
『のだめカンタービレ』で千秋とのだめが最初に連弾をするのが、「2台のピアノのためのソナタ ニ長調 (K.448)」ですが、この「2台のピアノのための協奏曲 変ホ長調」と出だしがちょっと似ています。

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by tsukinoha | 2007-03-12 20:58 | 音楽

315 チック・コリア アコースティックバンド

d0009581_6294391.jpgスタンダーズ&モア
チック・コリア アコースティックバンド
1989年
チック・コリア(p)
ジョン・パティトゥッチ(b)
デイヴ・ウェックル(drs)


1 ベッシーズ・ブルース
2 マイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴ
3 ソー・イン・ラヴ
4 ソフィスティケイティド・レイディ
5 枯葉
6 いつか王子様が
7 モーニング・スプライト
8 T.B.C.(ターミナル・バゲッジ・クレイム)
9 サークルズ
10 スペイン(ロング・ヴァージョン)

1〜6までがスタンダード、7〜10までがチック・コリアのオリジナル。というわけで『スタンダーズ&モア』というタイトル。がしかし・・ジョン・コルトレーンの『ベッシーズ・ブルース』を筆頭に原曲がわからないくらい見事にチック・コリア節に塗り替えられている。『枯葉』なんて「どこが、なの!?」と思うくらい。比較的わかりやすい『いつか王子様が』にしても(当然のことだが)あくまでもチックなスタンダードを楽しむものだ。そういった意味で『マイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴ』『ソー・イン・ラヴ』なんか〜大好きだ。そしてなんと言っても名曲『スペイン』の再現!この1曲のために購入しても惜しくない。そしてもっとも驚異なのは・・全曲をたった2日で録音してしまうメンバーの超人ぶり!!だろう。

エレクトリック・バンドが機材などの関係で地方へ回れないため、身軽に出向けるアコースティックへ版が誕生したもの。ナマチック・コリアをはじめて観たのもこの年(1989年)、このバンドの来日でだった。「デイヴ・ウェックルは叩き過ぎ(ドラムを)だよね〜」とかなんとか生意気にも意見したり・・・。でもドラムとベース(もちろんピアノも)というリズムに目覚めたのも、アコースティック楽器の魅力にはまっていったのもこのバンドを聴いた頃からだった。そして自分の下手さ加減に嫌気がさして鍵盤を触らなくなってしまったのも・・。
一人暮らしのアパートにTVがなかったので(TVなしの生活を2〜3年送る)CDをタイマーセットして朝の目覚まし替わりにしていたのも懐かしい。


*余談*
上原ひろみはチック・コリアが浜松(の某メーカー内)で見い出したらしい。
浜松は楽器の街。大型メーカーから小さな商店まで多彩。浜松市楽器博物館は行ってみたいところのひとつ。
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by tsukinoha | 2007-02-24 06:32 | 音楽

305 風信子(ひやしんす)・・・NSPII

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NSPII
キャニオンレコード
1974年3月




1 ひとりだちのすすめ
2 待っても待っても
3 風信子(ひやしんす)
4 スケッチ
5 眠くならないうちに
6 コンクリートの壁にはさまれて
7 君と歩いてみたくて
8 バースデイカード
9 夜更けの街で
10 おちばは夏の忘れもの
11 そんな事のくりかえし
12 おとぎの国のお話



先週の土曜日。東京の空にも、ちらほらを白いものが舞い降りてきました。
土曜日に雪が降るといつも「風信子(ひやしんす)」を思いだすのです。
東北の寒い冬の土曜日の夜。
長居をしてしまったいきつけの茶店を出ると、外には雪が降り積もっていて、それはきっと白(雪)と黒(空)の街だったんだろうな・・と頭の中で一枚の絵が出来上がってゆくのです。今の私のイメージですと、それは川瀬巴水の浮世絵版画です。
そう、NSPのあらゆる歌は一枚の絵画になってしまうのです。

ファーストアルバムがライブ盤(アマチュア時代の、しかも本人たちは納得していなかった!)ですから、このセカンドが実質上、初めてのスタジオ録音によるファーストです。

フォークというひとくくりのジャンルに入れてしまうには、おさまりきれない、NSP独特のメルヘンがあります。恥ずかしくて、ぎこちなくて、素朴で、温かい、青春の思いでのようなノスタルジー。30年以上の時間を経て、今尚新鮮に耳に残ります。

ギターで、デビュー前のCharが参加していますが、NSPとはこの頃からの付き合いだったようです。
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by tsukinoha | 2007-01-27 06:31 | 音楽

303 ミルトン・ナシメント

d0009581_744644.jpg ミルトン・ナシメント
『ミルトンス』
1988   
Milton Nascimento (vo,g) 
Herbie Hancock (p) 
Nana Vasconselos (per)



ずっとあとの時代から振り返ってみた時に、おそらく人々は二十世紀こそが初めて大衆が自分達の音楽を発展させ、しかも国際的に交流が始まり、その中で、特に黒人のリズムや表現が世界的に強い影響力を持った時代と規定するかもしれません。(小泉文夫『日本の音』より/1977年)
黒人の音楽とともに同じくらい忘れてならないのがラテンアメリカ(インディオと黒人)の音楽なのだそうです。

「ブラジルの心」「ブラジルの声」。国民的英雄大ミュージシャンのミルトン・ナシメントは、1942年リオ・デ・ジャネイロ生まれ。幼い頃母を亡くしたが(父親はいなかったらしい)、母親の勤め先の一家に引き取られ(その後ミナスに移動)、実子と同じ様に愛情をそそがれて成長。14歳の時にはじめて手にしたギターがきっかけで音楽への道を歩むことに。

ブラジル本国にみならず、ジャンルを越えて多くのミュージシャンに影響を与えている存在だが、ハービー・ハンコックとの出会いが大きなきっかけだった。68年に新婚旅行でリオを訪れたハービーが「あまり知られていないが才能ある音楽家」・・ミルトンに連絡を取り、ミルトンの音楽に惚れ込んだというのがいきさつだという。一方、マイルス・デイヴィスを崇拝していたミルトンにとって、マイルスバンドのハービーも同様に雲の上の人だった。以後ハービーは、ミルトンのアメリカに進出のアルバムとなった『Courage』(68)、世界的にその名を知られるきっかけになったウエイン・ショーターの『Native Dancer』(74) などかかさず参加してきたという経緯がある。
『ミルトンス』はハービー・ハンコック、ミルトンと同じアフロ・ブラジリアンの感性を持つパーカッションのナナ・ヴァスコンセロルを迎えてのアルバム。

はじめてミルトン・ナシメントを聴いたのがこのアルバム。「すてきな音楽があるんだよ」と夫が(その時はまだ結婚していなかったと思う)教えてくれたのがきっかけです。今までに聴いたことのない不思議なボーカル(ひとつの美しい楽器・・・南米の心を詠っている歌詞)にいっぺんでとりこになりました。すぐれたアルバムが何年経て味わいが深くなるように、ミルトンの音楽も色褪せることがありません。ハンコックのピアノも美しい。
現在廃盤になってしまっているのが非常に残念です。
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by tsukinoha | 2007-01-21 07:09 | 音楽

293 ジョン・ルイスのバッハ

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J.S.BACH
PRELUDES AND FUGUES
ジョン・ルイス
1985年



1. プレリュード第1番
2. フーガ第1番
3. プレリュード第2番
4. フーガ第2番
5. プレリュード第6番
6. フーガ第6番
7. プレリュード第7番
8. フーガ第7番
9. プレリュード第21番
10. フーガ第21番
11. プレリュード第22番
12. フーガ第22番



20世紀を代表する音楽の最も大きな特徴は、アフリカ音楽だと小泉文夫氏は指摘している。このアフリカ音楽とは、黒人音楽のこと。すなわち黒人と白人の社会的軋轢のなかで生まれたジャズのことを指しています。「ほとんど世界中の音楽が何かしらジャズの影響下にあるといっても過言ではない」「20世紀初頭まで不幸にあえいできたアフリカ民衆の音楽が、実は世界中を制覇しようとしているのです」そう言い切っています。

ジョン・ルイス(1920〜2001)はアメリカ黒人のジャズミュージシャン。ルイス率いるMJQ(モダンジャズカルテット/1952〜1974,1981〜)において、ヨーロッパクラシック音楽(バロック)をジャズに導入したことで知られる。
オペラ歌手だった母親の影響で7歳よりピアノを始める。当時よりバッハのプレリュードとフーガを聴いていた。最も影響を受けた作曲家はバッハ。そしてこのルイスが65歳にして初めてアルバムで公開するバッハのプレリュードとフーガは、日本フォノグラムの企画で実現しました。以下、1985年の解説から抜粋。
実は“ブリッジ”が大好きで、プレリュードとフーガに付されているシャープやフラットの記号をトランプのダイヤモンド、スペード、ハート、クラブにみたててみたわけです。ブリッジはいろんな約束ごとや組み合わせがある。それぞれのプレリュードやフーガのどのセクションに即興演奏を挿入するか、また即興アイデアにしても、私はここでは約束ごとを守った。つまり、全体の調和を維持するためで、私としてはここではバッハ、ここからは私というようなつぎはぎの形にならないようにつとめた。だから即興演奏部もすべてバッハのアイデアが土台になっているし、音楽的に意味が通じるように考えてある。それがまた“ブリッジ”の遊びに似ていたのです。

ラジオで聴いたバッハの音楽の美しさに打たれたルイスは、ただ美しいメロディーに酔ったのではなく、理論的な和声進行をベースに即興演奏を繰り広げ得る可能性に目覚めたという。
主題からはじまっていつのまにか即興演奏になってそして主題で終わる構成は、ジャズそのもののような感じもしますが、やっぱりバッハなのです。そもそもクラシックとジャズの違いは譜面のあるなしだけなのか。ジャズはクラシックまで巻き込んでしまったのか。不思議な感覚に包まれてしまいます。そして、朝、昼、晩、1年中いつ聴いても心地よいと感じるアルバムのひとつです。
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by tsukinoha | 2006-12-22 22:22 | 音楽

283 ひとやすみ

d0009581_6492676.jpgひとやすみ
NSP
キャニオン・レコード
(1974年9月)



1 春はもうすぐ
2 かげふみ
3 なんて空だろう
4 夜
5 仲直り
6 夕暮れ時はさびしそう
7 雪どけ水はつめたくて
8 一片(ひとかけら)の幸せ
9 くちづけ
10 冬がのぞいている
11 雪の精
12 いなかっぺちゃん
13 いい


代表作と言われている「夕暮れ時はさびしそう」が収録されているアルバム。
その他にも「春はもうすぐ」「かげふみ」「雪どけ水はつめたくて」など、みずみずしい青春の抒情を感じさせてくれる名曲揃い。長い影が晩秋の夕暮れを醸し出させているジャケットも印象的。

そして10代の私へとつながっている思い出。

中学3年の必修クラブは、3年連続して第3希望だった。
1年の時は、英語劇クラブ。2年時のおりがみクラブではもくもくと般若面なんか折っていた。
そして3年は日本画クラブ。この年に新任でやってきた美術の先生が日本画を専攻されていたとかで設けられたクラブだった。当時は日本画というジャンルがあるということがわかる程度の状態で、一体何をするのかは皆無だった(だいたい連続して第3希望だったので心情的にはふてくされて、活動に対してかなり消極的な気分だったと思う)。しかし、鉛筆の細密画という方法を教わり、はじめて顔料で着彩し、くさ〜いにかわで絵の具を定着させるという未知の体験に開眼させられた。

何かの折で、私がNSPが好きだという話をしたのだと思う。でも最近ファンになったので、全部の作品を聴いていない云々と・・・すると先生は『ひとやすみ』が録音されたカセットテープを貸してくれた。先生は秋田の出身だった。ラジカセから流れる叙情詩。それはあの頃の自分の“青春”そのもののような気がする。

クラブにはとても絵が上手な子がいて、私は自分の描く絵にいつもコンプレックスを感じていた。それでも先生はこのまま絵を描く方に進んだら?とまで言ってくださる。何故?「私は絶対に絵を描くことには進みません」と言い切っていた。この頃は高校を卒業したら就職するつもりでいたのだ。学校でする勉強ということに対して魅力を感じていなかったし、そんなあいまいな状態で進学できる余裕のある家でないことくらい15才の自分にはわかっていたつもりだった。・・・伝統があるということでは良い就職先に明るかった高校に進学を決めた。

ところが高校生活の3年で私は変わってしまった。数年後、絵は描かないにしても、結果かなりそれに類似した職業に就く事になった。やっとめざすべき修行がはじまったのだ。専門学校時代に一度だけ先生を訪ねて母校を訪れた。「絶対に○○しません」迂闊に言葉にだすものではないなぁ、などと思いながら再会のひとときを楽しんだ。
そして・・・
先生はもうとっくに学校を変わってしまい、以来お会いする機会もなくしてしまった。


最後に、サミエル・ウルマンの『青春』という詩の一遍を。

    青春とは人生のある期間を言うのではなく、心の様相を言うのだ。
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by tsukinoha | 2006-11-18 07:06 | 音楽

277 ライト・アズ・ア・フェザー

d0009581_22171453.jpgライト・アズ・ア・フェザー
リターン・トゥ・フォーエヴァー
1972年





1. ユア・エヴリシング
2. ライト・アズ・ア・フェザー
3. キャプテン・マーベル
4. 500マイルズ・ハイ
5. チルドレン・ソング
6. スペイン

チック・コリア(el-p)ジョー・ファレル(ts,fl)スタンリー・クラーク(b)アイアート・
モレイラ(ds)フローラ・プリム(per,vo)


前作の(カモメの)ファーストアルバムのリリースが衝撃的だったと思われるため、同年にリリースしたこのセカンドは少々地味な存在(レーベルも移籍しているし)に扱われることが多いのではないかと感じる。が、しかし、前作におとらず名曲揃い。形を変えて後に演奏されることになる楽曲も多い。「チルドレン・ソング」は後に楽章が増え、単独のアルバムにまとめられた。そして・・・今やチックコリアの代名詞と言える名曲「スペイン」はここから生まれた。

スペインの盲目の作曲家ロドリーゴ(1901〜1999)の「アランフェス協奏曲」のイントロではじまる「スペイン」。ジャズとポップスとラテンをクロスオーバーさせた独特のリズムとメロディ。後世語り継がれるだろうこの名曲を聴くたび、まだ見ぬ地のイベリア半島に思いを馳せる。イスラムとカトリックが入り交じり、フラメンコに闘牛、ピカソにダリにミロにグレコにゴヤ・・・と、私のスペインへの憧れは尽きない。


チック・コリアの仕事部屋には、昔から、
ピアノと同時にドラムセットが欠かせないという。
ドラムを叩きながら、新しい音楽のことを考えるというのは、
かなり変わったミュージシャンだけれど、このドラムセットこそ、
チックのラテン的な要素をそのまま象徴するものと言っていいだろう。
ラテン・ミュージックは、「芸術」よりも社会と直結している
音楽だから好きなんだとチックは言う。
ラテンリズムは、演奏家と聴衆を一体にするし、
さらにジャズやクラシックのような
より「知性的」な音楽にも多大な敬意を払う。
つまり寛大な心と豊かな感情を持っているのがラテン・ミュージックなのだと言う。
(1995年のツアーパンフレット解説より)

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by tsukinoha | 2006-10-31 22:25 | 音楽

270 ブラジル音楽を聴くなら・・・エリス&トム

d0009581_21542499.jpgエリス&トム
アントニオ・カルロス・ジョビン&エリス・レジーナ
1974年





毎日毎日、ちょっとしたことで、笑ったり、落ち込んだり・・・いろいろあります。
で、ひといき入れたいな〜と思うときに、何故かボサノバを選んでしまいます。

ブラジルを代表する歌姫エリス・レジーナ(1945〜1982)と、ボサノバの父であり世界的な作曲家アントニオ・カルロス・ジョビン(1927〜1994)。
全曲アントニオ・カルロス・ジョビン作曲の自作自演作品。
ブラジル音楽ファンでなくとも、「トリステ」などはきっと耳にしたことがあるのでは?というくらい定盤の曲。というか名曲。
ボサノバ至上最高の評価が与えられたという「三月の雨」。ああ、そう言えば今の季節はブラジルの三月に当たるんだ・・・な〜んて。
陽気と脱力感の入り交じったような、ボサノバ特有の“サウダージ”を体感してみませんか。


1 Aguas de Marco (三月の雨)
2 Pois E (ポイズ・エ)
3 So Tinha de Ser Com Voce (ソ・チーニャ・ヂ・セール・コン・ヴォセ)
4 Modinha (モヂーニャ)
5 Triste(トリステ)
6 Corcovado (コルコヴァード)
7 O Que Tinha de Ser (オ・キ・チーニャ・ヂ・セール)
8 Retrato Em Branco E Preto (白と黒のポートレイト)
9 Brigas, Nunca Mais (もう喧嘩はしない)
10 Por Toda a Minha Vida (ポル・トーダ・ミーニャ・ヴィーダ)
11 Fotografia (フォトグラフ)
12 Soneto de Separacao (別れのソネット)
13 Chovendo Na Roseira (ばらに降る雨)
14 Inutil Paisagem (無意味な風景)
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by tsukinoha | 2006-10-12 21:57 | 音楽

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