人気ブログランキング | 話題のタグを見る

たまゆらデザイン日記

474 お盆は上野で

娘を伴って「対決 巨匠たちの日本美術」を観に、東京国立博物館を再び訪れました。
前回の記事はこちら。

朝一番にのつもりで開館時刻の15分前に到着したのですが、すでに行列ができていました!当然、展示室の入口付近は混雑。ならば、と、後半部分の部屋から観ることにして室内に入ると・・・ガラガラでした!応挙vs芦雪〜鉄斎vs大観は余裕の空間。そんなことはお構いなしに、娘は気になったところだけ足を止めて、あとはさっさと先に行ってしまいます。そのくせ、出口付近に置いてあるアンケートはしっかり時間かけて書いています(笑)。“芦雪の虎”と、“木喰の閻魔さま”が気に入った様子。仁清の吉野山の茶壷も「きれい!」と言っていました。なかでもいちばん良かったのは“大観の富士”と。「お母ちゃんはこっちの方(鉄斎の富士)が好きだけどな〜」などと会話。


「(自分は)もういいからお母ちゃんだけ見て」
と、いうことで、前半は要所だけ観ることにしました。なんせ、すごい人だかり。雪舟の『慧可断臂図』では手首の血に驚き(私もかつていちばん最初に見た時は驚きましたが)、雪村の『蝦蟇鉄拐図』では、ユーモラスな仙人の絵に感心を持って見入っていました。傑作だったのは、『風神雷神図屏風』。左に宗達、右に光琳が対になって並べられており、左手から進んで見ていきます。「先にあっちの人(宗達)が描いたのを、こっちの人(光琳)が真似ているんだよ・・・云々。どっちが好き?(まぁ、聞かなくてもいいことですが)」
宗達を指して「あっち。だってこっちの人、下手だもん」
ひぇ〜〜〜天下の光琳さまに向かって〜〜〜ズバリ(汗)と・・・さすが子ども。


お昼(おにぎり持参)の後は、東博を後にして、すぐ近くにある国際こども図書館へ。
今回がはじめての訪問。1906年に創設された帝国図書館の建物を再生されたとのことですが、館内の漆喰の天井など随所に建築物としての見所があり、建物を観に来るだけでも価値があります。3階のミュージアムで展示中の「チェコへの扉」で絵本の展示を観てから、子どものへやにある図書室で、クイズ形式になっている読書にチャレンジ。たくさんの種類の本に大満足の様子で、上野を後にしました。


夜は8月15日の毎年恒例の多摩川六郷の花火見物をマンションの屋上で。こうして1日が過ぎていきました。
ところで、花火と反対側の北の空で遠くで雷の共演がすごく、娘は終始おびえていました。それにしても怖がるので尋ねると、先日、学童保育の帰り道、眼の前で雷が落ちたところを目撃したと告白を。あぁ、“あの日”の帰ったよコール(家に着いたら私の携帯に連絡するように言ってある)を泣きながらしてきた本当の理由がやっとわかりました。
「怖くて思い出したくなくて言えなかった。火の柱が道路に落ちて、煙が出てた」・・と。この経験で雷が増々恐怖になってしまったようです。昼間の雷神さまは怖くなかったようですが・・・。



by tsukinoha | 2008-08-16 07:27 | 展覧会

日々のよろずデザイン観
by tsukinoha
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

最新のトラックバック

お知らせ

記事と関連のないコメントやトラックバックは予告なく削除させていただく場合があります。予めご了承ください。

検索

ブログジャンル

画像一覧