たまゆらデザイン日記

388 世界を魅了したティファニー1837-2007

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かなり久し振りの東京都庭園美術館。「世界を魅了したティファニー」を鑑賞してきました。
開催3日目、昨日は生憎の雨天のお蔭か、間近に迫って眺め、ソファに腰掛け図録を開いて気になるジュエリーの解説を読んだりと(図録未購入・・う〜ん後悔するかなぁ・・・)贅沢な時間を堪能することができました。

今回はその黎明期にジャポニスムの影響を受けた逸品が非常に気になっての訪問でした。ジャポニスムと言うと浮世絵版画と印象派はよく取り上げられますがそればかりではありません。リバティ・プリントで有名なリバティも、バッグのヴィトンも、みんな19世紀後半の世界博覧会を通して何かしらジャポニスムの洗礼がを受けていると言われています。
1878年のパリ万博で金賞を受賞した蜘蛛と蜻蛉をモチーフにした銀のお盆をはじめ、水鳥のカフスや、植物はもちろん日本人まで図案に使用してしまう装身具。その日本趣味の様式はとても興味深く、小さな細工に目をこらしてしまいます。

さらに個人的に注目したのは蘭の花のブローチ(七宝の花弁に雌しべがダイヤ、茎はルビー。ほかに数点)。ミニ植物園に見立てたような、その展示の仕方も工夫が感じられました。
18〜19世紀にかけて、世界の植物を蒐集してきた欧米人。そこで珍重された花のひとつが蘭。裕福な階級の人々はこぞって温室で熱帯地方のこの花を育てたとか。こういった背景があってこそ、蘭のアクセサリーが発表された時も熱狂を持って迎えられたのでしょう。余談になりますが・・・現代では西洋の蘭が主流をなして、かつて水墨の禅画に多く描かれた東洋の蘭が危ういそうです。生態的にも、精神的にも。

日本趣味から自然をモチーフにしたアール・ヌーヴォー、そしてアール・デコへ。ジュエリーを通して観ることのできる時代の変遷が興味深い展覧会、庭園美術館のロケーションとも相性ばっちりでした。
ふだんジュエリーに縁にない人にこそおすすめの展覧会です。
入口を入ると、まず今回の展覧会のシンボル(チラシ画像)でもある「バード・オン・ア・ロック」が出迎えてくれます。

「バード・オン・ア・ロック」・・・ジーン・ジュランバーゼ(1907-1987)のデザイン画をもとに1995年に制作されたもの。1877年に南アフリカキンバリー鉱山で発掘された世界最大級のイエロー・ダイヤモンド(通称ティファニー・ダイヤモンド)。
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by tsukinoha | 2007-10-09 22:04 | 展覧会

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