たまゆらデザイン日記

331 江戸幕末滞在記 若き海軍士官の見た日本

d0009581_6131888.jpg江戸幕末滞在記
若き海軍士官の見た日本
エドゥアルドスエンソン・著
長島要一・翻訳
講談社学術文庫
2003年


旺盛な好奇心、鋭い観察眼
王政復古直前の日本を描く
(カバーオビより)

1866〜67年、フランス公使ロッシュ付添武官、24歳のデンマーク人でフランス海軍のエドゥアルドスエンソンが綴った貴重な日本での見聞録。ありのままに書かれた当時の日本の様子は、生活、文化、自然、宗教と多岐にわたり、慶喜への謁見(顔立ちも整って美しく(中略)中背以下であったが堂々とした体格で、声が優しく快かった。まさに非のうちどころのない国王、という印象であった)の様子なども大変に興味深く、全編通してとても新鮮な驚きをもたらせてくれます。


〈以下本書より抜粋〉
●一見したところ日本人は、好ましい外観をしているとはとても思えない。狭い額、突き出た頬骨、ぺしゃんこの鼻、おかしな位置についている両の目は、いやな印象を与えかねない。ところがそれも、栗色の輝く瞳から伝わってくる知性、顔の表情全体からにじみ出てくる善良さと陽気さに接して思わず抱いてしまう共感によって、たちまちのうちに吹き飛ばされてしまうのである。
●下層の労働階級の男はがっしりと逞しい体格、上流階級の男はやせていて往々にして貧弱。
●日本の上層階級は下層の人々をたいへん大事に扱う。
●学習教育は非常に高い水準にあり、ほとんどみな読み書きができるが、日本語を完全に使いこなせる者はごく少数に限られる。下層の人間が話す日本語は上流の人々が使うのとまったく異なっている。
●悪習らしい悪習はふたつ。すぐに酒に手を出すこと、あまりに女好きなこと。
●日本女性は新鮮で色白、紅みを帯びた肌、豊かで黒い髪、愁いを含んだ黒い瞳と生き生きとした顔は、もう美人のそれである。(愛情過欲な日本人の男の気持ちがわかる。とある)
●日本人は多産な民族である。そこいらじゅう子どもだらけで、その生き生きとした顔、ふっくらした身体、活発で陽気なところを見れば、健康で幸せに育っているのがすぐにわかる。
●種類が多く豊かに群生している植物のおかげで日本は世界でいちばん美しい国のひとつになっている。
●日本人は狂信的な自然崇拝者である。ごく普通の労働者でさえ、お茶を満喫しながら同時に美しい景色も堪能する。庭づくりの好みにもうかがい知ることである。どの家にもたいてい小さな庭があり、部屋ひとつ分の大きさしかないのが普通だが、住人が丹念に手入れをしている。本物の庭が持てないときには、木箱に小さなミニ庭園を作る。


日本人でありながら、すでに私(たち)が、外国人のスエンソンのような視線で150年前の日本人を見てしまっていることに気がつきませんか?
機会があったら是非一読をおすすめします。
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by tsukinoha | 2007-04-22 06:17 |

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