たまゆらデザイン日記

273 声と文字

娘の毎日の宿題に音読(おんどく)があります。
お友達の通う小学校の宿題にもあると聞きました。『声に出して読みたい日本語』が功を奏しているのでしょうか?
プリントの宿題は学童保育の時間帯にやってきてしまいますが、音読はおうちの方から・・の感想を記入する欄があるので、家でやります。

保育園時代、書く(描く)ことだけだった子どもは、小学校の「こくご」の授業で、書くことに読むことが加わり、ふたつは同時進行していきます。しかしながら音読というのは、文字を目で追っていること・・目で文字を読むことが同時になされていることに気がつきます。

オラリティ(声の文化)リテラシィ(文字の文化)という言葉があります。
声の文化とは記憶の、聴覚の文化ということだそうです。歌を歌うことや、子どもが親のお話を聞く(記憶する)こと、もっと遡ればお腹にいるときに母親の声(振動)を聞いていること・・・胎児の器官のなかでは、まず聴覚が発達すると聞いた事がありますが、聞く、伝わるということは原始的な体現であると思います。泣くことが最初のコミュニケーション手段である赤ちゃん。子どもの育つ姿・・実際はふと「大きくなったな」と感じる時、ヒトの進化の過程を見てきたような錯覚が生じます。
まだお話が上手じゃない幼児の描く、ぐるぐるした線画の中にはたくさんの言葉がつまっているのかもしれません。他方で、話すのが苦手な人ほど、心の中にたくさんの言葉が渦巻いているように思います。

文字の文化とは視覚の文化ということです。
ところで「アート」と聞くと、多分に視覚的なものを連想しますが「デザイン」はどうでしょうか。例えば「グラフィック」が付いてしまうと視覚伝達ということに固定されてしまうものの、「デザイン」という言葉は最近は一般の職場などでも(例えば会社をデザインするとか)使われる用語に広がってきており、デザイナーズ○○など、装飾的な意味だけに使われることが影を潜めているように感じます。もっとも本来の意味合いに沿ってきたというべきなのかもしれません。

おっと・・子どもの宿題から遠いところに来てしまいました。
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by tsukinoha | 2006-10-18 21:58 | 随想

日々のよろずデザイン観
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