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たまゆらデザイン日記

206 五月雨〈さみだれ〉

5月16日は何の日?

しとしと雨が多いこのごろですが
今日5月16日は松尾芭蕉がみちのくに旅立った日だそうです。(陰暦では3月27日)
この季節、奥の細道で思い出すのが・・・

   五月雨の 降りのこしてや 光堂

   五月雨を 集めて早し 最上川


しかし五月雨は、もともとは陰暦5月頃の梅雨の長雨を指します。
芭蕉が実際この五月雨の句を詠んだのは、梅雨も終わりの頃。




五月雨の語源

五月雨の「さ」は、「早苗(さなえ)」などと同じく、耕作を意味する古語「さ」。
「みだれ」は、「水垂れ(みだれ)」。
五月雨は「五月雨る」の名詞形で、古くは、「五月雨る(さみだる)」と動詞で使わ
れていた。「五月雨る」は、和歌で「乱る」の意味にかけて用いることが多い。
・・・と、言うことです。



みちのくと五月雨とかけてましてそのこころは

天野さん(NSP)の歌の持ち味のひとつは、季節の移ろいに気持ちを写した詩。
ご本人が意識しておられたかは今となっては謎のまま。

   人は黄昏 年老いて 遠い思いに背を向けて

「五月雨」の歌詞の一節。(記事no.200参照)
アルバムタイトル『黄昏れに背を向けて』はこの歌詞からの拾い出しだったのかしら?

   なくした恋は この五月雨に 洗い流してしまえばいい

この曲はまさに「五月雨る」思いの詩なんだなと、思いました。



by tsukinoha | 2006-05-16 22:12 | 随想

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