たまゆらデザイン日記

192 TAKEO PAPER SHOW 2006

紙のバランス。人のアンバランス。

   連想、記憶の中を彷徨う人間たちは、バランスを失い、
   アンバランスの心地よさに目覚めていく。
   (コワイことにケータイ、液晶にはこの感触の差がないのである)
   〜中略〜
   紙の物理的側面と使う人の心理的側面を
   「バランス/アンバランス」という言葉で大きくとらえ、
   紙そのものの価値を再認識・新発見します。
                     〈案内状より抜粋〉


感覚的過ぎるコピーライティングのせいか、
いまひとつテーマの焦点が曖昧で、ピンとこなかった。



展示はふたつのスペースに分かれていた。

ひとつは、実際に使われている紙製品のいろいろ。(バランス→製品→公)
卵、ガム、お菓子などのパッケージ類、おむつ、ジ○ポニカ学習帳、あぶらとり紙・・・パリパリ、ふんわり、スケスケ、ツルツル、ザラザラという素性を持った紙が、用途に対してどのような製品となって出回っているかを再認識するコーナー。

もうひとつは、クリエイターがアンバランスな状況を意識的につくり出した架空の製品。(アンバランス→作品→私)
普段、ひとりよがりでは成り立たない製品をクリエイターの発想のみで完結させた「作品」。「自分の作品を作っている仕事」ではないデザイナーにとって、好きなままにモノを作るというのは楽しさと難しさが試される場でもあるように思う。(「作品」か「仕事」か。よくデザイナーとアーチストの違いは、ここに指摘されることが多い)
お風呂で読んでもokな合成紙を使用した文庫本は、アンバランスといテーマにおいて明確だった。量産目的の文庫本が、割高な合成紙になることはおそらくないだろう。

掲げたテーマは感覚的。
展示の方は例年になく明解なものだったように思った。
抽象的なテーマに対して明解な展示品。そこにアンバランスさを感じた今回のペーパーショウだった。

紙という実体は、画面の中の仮想世界では永久に得られることのない、嗅覚、触覚、味覚(までも)が揃っている。紙という実体を媒介したグラフィックデザインとは、視覚伝達のみならず、五感を伝達するデザインと言える・・・そう納得させて会場を後にした。


()内は、筆者の勝手な見解。
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by tsukinoha | 2006-04-18 05:50 | 展覧会

日々のよろずデザイン観
by tsukinoha
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