たまゆらデザイン日記

133 キスを巡る四つの愛の物語

タイトルだけを見ると一瞬「恋愛小説」のようですが、先週の「美の巨人たち」の特集でした。
時代を追った四作品の構成。なかなか楽しめました。箇条書で紹介します。



コレッジョ『ユピテルとイオ』1531年
ルネサンス期 イタリア

それまで描かれていた聖書でのキスは神への敬愛。この絵画ではじめて生身の人間の、男女間の性愛のキスが描かれたとされる。神話を口実にしたリアルな人間の姿。雲に変身した神ユピテルに抱かれた裸婦のイオは、霊のようなユピテルにキスされて恍惚の表情さえ見せている。

フランチェスコ・アイエツ『接吻』1859年 
新古典主義・ロマン派 イタリア・ミラノ

かつて副題には『若き日の物語』とあった。アイエツ初老の頃の画。
どこかの城内と思われる場所。角には人影、男は今にも立ち去らなければという具合に階段に足をかけている。つかの間の逢瀬のキスは危うい恋。人妻ともただならぬ関係をもったと伝えられる、奔放だった若き日の自分を絵に重ね合わせたと言われる一枚。

グスタフ・クリムト『ベートーヴェン・フリーズ』1902年 
ウィーン分離派 オーストリア・ウィーン

ウィーン分離派会館の壁画。第14回ウィーン分離派展のテーマ、ベートーヴェンに捧げた壁画は、「交響曲第九番」をモチーフにしたもの。3年の歳月をかけた大作。「幸福の憧憬」「敵対する力」「歓喜」の連作のうち、キスは最後の場面。シラーの詩を用いて合唱にした誰もが知っているあの曲。「この口づけを全世界に」の歓喜のキス。

ロベール・ドアノー『市庁舎前のキス』1950年
フランス・パリ

何でもないパリの人々をあるがままに撮る。それは第二次世界大戦が終わって、街角では普通の人々が普通の幸せを実感できるという象徴。
世界一有名なキスのポートレート。


ひとこと。絵をお見せできないのが残念。
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by tsukinoha | 2005-12-06 22:49 | 芸術全般

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