たまゆらデザイン日記

011 竹尾ペーパーショウ2005

この時期毎年恒例の「竹尾ペーパーショウ」が4月14〜16日の3日間、東京・表参道スパイラルホールにて開催されました。
この「竹尾(株式会社 竹尾)」というのは、出版、印刷、編集、デザインなどの業界で知らない人はいない有名な大手の紙問屋さんです。
毎年一人のアートディレクターを招いて、紙を通じてのデモンストレーションなどが行われますが、その感想などをレポートしてみたいと思います。


業界の社会人はもちろん、美術・デザイン系の学生風の人たちで溢れていた会場の、今年のテーマは「COLOR IN LIVE」。
オレンジ・ピンク・青・茶・赤・黒・紫・黄・銀・緑の10色のキーカラーをテーマに、「日本を代表するクリエイター」チーム(企業内や個人の有名なデザインオフィス)の、紙と生活用品というキーワードに沿った趣向をこらしたオブジェが、色別の長いテーブルに展示されています。
前回、「010 日本の色〜ピンク編」を上げた私としては、まず気になるピンクのテーマテーブルへ。生活雑貨がところ狭しとディスプレィされた、ここでの「ピンク」は、色もの(エロ)とか子供という解釈でした。当然と言えば当然、ですね。
全体的に気になったのは、センスはいい(プロですから)のでしょうが、感性だけを頼りにしたようなプレゼンテーションに、色そのものへのテーマの突っ込み(深み)が、今一歩感じられませんでした。
さらに言うと、どのような意図でこの10色をセレクトしたのか、など、ディレクターとクリエイターたちの繋がりが見えてこなかったのには残念に思いました。

もうひとつのテーマは、「COLOR+S」。(SとはスキルのSとのことだそうです)
クリエイターと印刷技術チーム8組のプレゼンテーション。現実には殆ど実現しないような、予算や常識を度外視した、紙と印刷による実験。
なかでも私の興味をひいたのは、箔押しの技術を使った写真の再現。近くに寄ってみると、C,M,Y,Kのインクの網点ならぬ、箔点が…!下地の紙色と箔の色配分を変えた数パターンに及ぶ作品は、まさにデザイナーとオペレータとの技術の結晶。
もうひとつ目をひいたのは、円盤状に重なりあった234枚の色紙を、コマのように高速で回転させると無色になるといった実験。色に動きを与えただけで、RGBが重なり合うと無色になるという加色混合(※)の原理と同じ現象が起きることに驚きました。

…「そうだ、色を感じるというのは、光があるからこそなのだ」

一見些細とも思われる実験+発見こそが、従来の静的なグラフックデザインに何かヒントを投げかけてくれるような、そんな気分に浸りながら会場を後にしたのでした。


※R,G,B(レッド・グリーン・ブルー)は光の3原色。同じ比率で交わりあうと限りなく白になる。この加色混合の逆が減色混合。C,M,Y(シアン・マゼンタ・イエロー)で表現される色彩で、交わりあうほど黒に近づく。実際の印刷にはK(ブラック)が加わる。
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by tsukinoha | 2005-04-17 07:11 | 展覧会

日々のよろずデザイン観
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