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たまゆらデザイン日記

570 版画家・浜田知明(2013/8/4日曜美術館から)

〈序〉ネット上でも話題になった田上富久長崎市長の「長崎市平和宣言」より。

被爆者の平均年齢は78歳。

今の若い世代は、被爆者の声を直接聞くことができる最後の世代だ。

そして、いまの50~70代(若者たちの親世代)は、
彼らと被爆者をつなげることができる最後の世代。

急がないといけない。




版画家・浜田知明に感銘を受ける。
淡々と語る姿ゆえか、ことばひとつひとつが深くて重い。
記憶として記録しておきたいと思う。

・風刺画がすぐれた絵画であるためには、背後に作家の厳しい文明批判、そして人間に対する深い愛情が描かれていなければならない。

・(老婆の彫刻を前に)裸婦といえば展覧会に行くと豊満な若い女性ばかり。ほんとうの美とは表面的なものではない。真実をつくっていくのも芸術の仕事。花が咲いている桜を見に行っても、裸の木を見に行く人はいない。芸術家というのは、花を愛でるのと同じ花のないはだかの木の美しさも見なければいけないのでは。

・もしも戦争に参加しなかったら、戦地を踏まなかったら、ぼくの芸術観はもっと変わっていたに違いない。体験によって人生観においても作画する態度においてもぼくはそれを切り離してものを考えることができなくなってしまった。

・会者定離(えしゃじょうり・・・会うものは必ず離れる)をテーマにしたいが、難しすぎて作品にならない。どういうふうにやれば人に伝えられるのか。まだ解決策が出ていない。


これらが、95歳の言葉とは!
溢れるものをとめることができず。



by tsukinoha | 2013-08-13 21:58 | 随想

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