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たまゆらデザイン日記

097 光琳の七不思議

芸術新潮10月号特集は「光琳の七不思議」。
光琳だったら竜田川にモミジなんかを描いたものがあるはず…。しかしそこは光琳の分身のような「燕子花図」の有無を言わせぬ佇まいがベストなのでしょう。5月か6月の特集だったらと、少しもったいないような気分。

さて、その今回の表紙。月刊誌「和楽」を彷佛とさせます。「和楽」が琳派好みの冊子と感じるのは、グラフィック・デザイナーの故・田中一光(たなか いっこう)氏がかかわっておられたせいかもしれません。「和楽」のロゴは一光氏によるものです。氏によるクリネックスの流水文様も琳派です。

「和楽」は書店売りしない月刊誌です。上質のビジュアル、美しい印刷、随所に贅を尽した、うらやましい冊子です。ちょっといじわるを言ってしまうと、上流マダムの教養を満たすような雰囲気がしなくもないです。バックナンバーを単発で注文したことがありますが、婦人画報などのように何しろ束が厚いし、毎月増殖して置く場所に困るのもどうかと思い、図書館で見ることにしています。そう言いつつも、最新号の野村萬斎の特集は気になる…。などと思っていると来月号は北斎の特集。たしか銀座の教文館(書店)では置いてあるはず。悩ましい。



by tsukinoha | 2005-09-26 21:51 | 日本の伝統文化

日々のよろずデザイン観
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