たまゆらデザイン日記

095 銀河という名の列車

前回の宮沢賢治つながりの話題です。
ちくま文庫から宮沢賢治全集が出ていますが、私は何故か8巻目だけを持っていました。
『注文の多い料理店』『月夜のでんしんばしら』などが入っています。
『月夜のでんしんばしら』は小学校の時だったか、先生に絵本を読んでもらったのですが、月あかりの夜に、でんしんばしらが歩いていく姿が怖かったのを記憶しています。
月がうろこ雲からぱっと出て、あたりはにわかに明るくなりました。
うろこ雲やいわし雲が出るのは秋です。このお話は秋の夜のお話でした。
『月夜のでんしんばしら』は、線路際の電信柱が主人公ともいえますが、賢治といえば、やはり『銀河鉄道の夜』なのでしょうか。家にあるのは飯野和好さんの表紙絵の角川文庫版ですが、『銀河鉄道の夜』には定本がないそうなので、読み比べてみるともいいのかもしれません。

『銀河鉄道の夜』とくれば、松本零士氏の『銀河鉄道999』も外せません。母を失った哲郎は、永遠の命を得ようと、メーテルという名の美しい女性と共に旅に出ます。今はなき、渋谷の五島プラネタリウムのあった東急文化会館で立ち見で観ました。懐かしい思い出です。

そしてまたまたNSP。
天野滋=作詞・作曲にも「銀河」(1982年)という曲があります。メンバーの中村貴之さんのまろやかなボーカルのこの曲はシングルのB面の隠れた名曲です。
(私を)おきざりにして、銀河という名の列車は闇へと滑り出す…
大人のメルヘンとでもいったような、不思議な魅力のある詞です。
岩手出身ということで(正確に言うと天野さんご自身は東京の生まれ)は、賢治に影響されないわけはなかったのでしょう。

この一連の「銀河を走る列車」は、星の河を渡る彼岸への旅。ここで言う河は、三途の川を指し、川向こうへの旅というニュアンスにも受けとめられますが…。もっとも当時、天野さんご自身は、特別に生と死についてを意識されて作ったのではないと思います。だからこそというか、今は一層、無情感に満ちているような気がしてしまいます。
早々と天野さんは列車に乗り込んでしまいました。

さて、もうひとつ蛇足に。
「電車男」のドラマ版の最終回では、ネットの住人が見守るホームから、汽車に乗って旅立つ電車男とエルメスがいました。架空の駅を発車して、宇宙へと飛び出すシーンは、かなりメルヘンチックに感じました。ネットの旅もお伽話という風に捉えることができます。これも銀河鉄道の親戚のようなものでしょうか。
注:「電車男」は「おもしろいで〜」と職場の隣席の人に迫られ(?)、途中からなんとなく観ていました。流行りものは気にならない性分なのか、本も映画も未見です。(読み比べてみようかしら…?!)

今日はお彼岸。白玉団子をこさえました。
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by tsukinoha | 2005-09-23 17:56 | 随想

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