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たまゆらデザイン日記

092 月の兎

月にウサギが住むというのは、中国での月に蛤、オタマジャクシ、蛙が変化したものです。蟾蜍(せんじょ・月に住むヒキガエルの意)が日本に来て「蟾菟」と字が当てられたということです。インドのジャカータ神話では、自らを犠牲にしたウサギを哀れんだ帝釈天が、月に住まわせたというのもあります。
前世の行いが悪く、今はさる、きつね、うさぎの姿で暮らしていた3匹は、今度こそはよい行いをしようと話合っていました。それを耳にした帝釈天が老人に変身して現れると、さるは木に上ってくだものや木の実を、きつねは川でさかなをとってくるのですが、何もできないうさぎは、せめて私の身を焼いて召し上がっていただこうと、火のなかに飛び込むのでした。感心した帝釈天がうさぎを永遠に月のなかに住まわせることにしたということです。

もうひとつ、月の兎といえば、月野うさぎです。
美少女戦士の元祖(でしょうか?)だけに、単純でわかりやすく、時にばかばかしくて笑えるストーリーが、なかなかおもしろい…って、娘につられて観ていた私が『セーラームーン』を楽しむようになるとは。
ルナという名前の猫と、月野うさぎとの出会いからお話ははじまります。
子供たちからいじめられていた黒い猫を助けると(浦島太郎的な月野うさぎ)、猫の額には絆創膏。そっと剥がしてみると、そこには三日月のハゲ。
近所の古本屋で50円だったまんが本を読んでみました。原作もなかなかおもしろいです。

今晩は中秋の名月。黒焦げのうさぎを思い出してしまいそうです。



by tsukinoha | 2005-09-18 06:13 | 随想

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