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たまゆらデザイン日記

061 古代人の心象風景

「道」の源泉を尋ねたくなりました。

道に関する漢字にはすべて呪的な意味を持つとされていると、漢字研究者の白川静(しらかわ・しずか)先生は指摘されています。

道は異族の首をぶら下げ持って歩くという字です。道といっても外に通ずる道で、自分たちの居住範囲ではこういうことはやりません。未知の世界であるとか、あるいは敵方へ入っていく場合には、道そのものに悪霊が棲んでいますから、道を清めなくてはなりません。 〜中略〜 清めた道だと、安全にして寄るべきところということになる。そういう意味を含んで、道は行為の規範ということになる。(『自然と文化56』座談会文より抜粋)

異族の首をぶら下げ持って歩くことが、氏神が守ってくれる領域を出るときの悪霊祓いなのだそうです。
どこかよその国へ導きあるものが、「道」のかなには脈打っている。
世界が違って見えてきます。
061 古代人の心象風景_d0009581_681036.jpg

白川先生は今年で95歳になられるそうです。





自然と文化56(1998)(財)日本ナショナルトラスト
表紙の甲骨文字は「眞善美」。
表紙デザイン=杉浦康平+佐藤篤司




by tsukinoha | 2005-07-23 06:16 |

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