たまゆらデザイン日記

043 花菖蒲うんちくこぼれ話

現在私たちが水辺で楽しむアヤメ類の殆どがハナショウブです。
江戸の初期からはじまつていた品種改良は、19世紀に入って旗本の武士・松平小金吾が、陸奥安積沼の野生ハナショウの種子を得て自生を繰り返し花形を飛躍的な改良(『花の美術と歴史』塚本洋太郎・著より引用)がされると、またたくまに自生のカキツバタを追い抜いてしまうと同時に、浮世絵や近代以降の日本画の画題もハナショウブの方が優勢になってしまいました。そういわれると、私自身も水辺に咲くハナショウブは見た事があったとしても、カキツバタを見たことがあるかというのは怪しいものです。
植木や盆栽などの園芸を擁護したのは江戸幕府でした。花を愛でるというのは戦乱の世を経て、泰平の世になった象徴なのでしょう。江戸の町が描かれた大作「江戸図屏風」(千葉・歴史民俗博物館)の町なかの一場面には御花畑という一角が描かれています。花菖蒲は桜でいうところのアヤメ類のソメイヨシノと言えるのかもしれません。

江戸の植木職人のなごりとも言える町が埼玉・大宮にある通称「盆栽村」です。東京の団子坂(現文京区・千駄木)周辺に多かった植木職人や盆栽師は、関東大震災で被害の大きかったをきっかけに、植物栽培に適したこの地に集団で移り住んだのだそうです。現在も「さいたま市北区盆栽町」といウソのようなホントの住所が実在します。
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by tsukinoha | 2005-06-22 06:10 | 随想

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